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なぜかIoT化されるトイレ、その5つの目的とは

2019年6月28日
読了時間: 6分

更新日:5月27日



トイレのIoTサービスが数年前から注目され続けています。


中でも、トイレの空室を簡単に探せるようになるIoTサービスは、ご存知の方も多いのではないでしょうか。


この記事では、そもそもなぜトイレがここまでIoT化されるのか、その背景に触れて、「トイレIoT」が実現する5つのことを具体的にご紹介していきます。


<目次>



なぜトイレのIoT化に一定のトレンド性があるのか

トイレのIoT化が進んだのはつい最近のように感じられますが、実は10年前にはすでにトイレの空き状況をインターネット上で確認できるシステムは存在していました。例えば、チームラボのヘブンズドアなどがそうです。(参考SlideShareはこちら) 以来、トイレとITの掛け合わせサービスは次々と登場はしていたものの、「IoT(モノのインターネット)」という言葉が世間に広まってきた2016年頃になって、トイレIoTサービスの実用化が目立つようになりました。 10年以上もトイレIoTサービスのトレンドが継続し、開発が続いているのには理由があります。その理由は単純で、トイレは誰もが使う場所であり、私たちに最も身近な存在だからです。 誰もが毎日何回も使用するトイレがIoT化によって便利になると、利用者はもちろん管理者や清掃担当者にも多くのメリットがあるため、新しいトイレIoTの開発は何年も絶え間なく続いています。


トイレIoTが実現する5つのこと

トイレIoTには利用者・管理者の双方に大きなメリットがあります。 例えば、利用者のトイレ待ちストレスを減らし、清掃や故障への対応も効率的に行えるメリットです。さらに、節水や利用者の健康チェックも行えるシステムも開発されています。 では、トイレIoTが実現できる5つのことを具体的に見ていきましょう。



空室管理

私たちトイレ利用者に最も身近なトイレIoTサービスといえば、空いているトイレを把握できる空室管理システムです。 高速道路のサービスエリアやイベント会場、商業施設、オフィスビルなどではトイレに行きたくても行列ができているために、すぐには利用できないことがあります。空いているトイレを把握できるIoTサービスがあれば、施設内ディスプレイやスマホアプリを用いて利用者が近くの空いているトイレを検索できます。さらに混雑しているトイレでも待ち時間の目安が表示されるので、待ち時間の短いトイレを探すことも可能です。 空室管理システムは、個室のドアに取り付けられたセンサーによってドアの開閉を検知する仕組みが一般的です。このシステムによりトイレの混雑具合のバラツキの減少と、待ち時間削減により利用者のストレス軽減効果が見込めます。



節水

トイレの水を制御し、節水に繋げるシステムも注目されているトイレIoTのひとつです。 節水の場合は、トイレ個室内に取り付けられた人感センサーがトイレ利用者一人一人の利用時間を計測し、利用時間に合わせて流す水の量を制御するという仕組みです。トイレ洗浄時に使われる水の量は、古いタイプのもので1回につき13L、近年のものだと大で約6L、小で4〜5L程となっています。トイレ利用時間が短ければ少量の水、長ければ多めの水で流せば、節水効果が十分に見込めるのです。 特にほぼ常時トイレが使われている状態の商業施設やオフィスビルなどは、節水効果が顕著に表れます。実際に、50%以上の節水と水道代のコスト削減に成功している事例も出てきています。


清掃効率化

トイレの使用状況・使用時間を把握することで、汚れ具合を推測し、トイレ清掃の効率化にも繋げることができます。 例えば、一定の使用回数に達したトイレを清掃する体制を設けたり、各トイレの使用頻度の傾向を把握して相応の清掃間隔を設定するなどが可能です。また、トイレットペーパーや液体石けん等の物品にセンサーを取り付ければ、残量に応じて物品の交換も行えます。 このようにトイレIoTを清掃業務に活かすことで、従来の定期的な清掃や物品チェックをより効率的に行えるので、清掃担当者の業務負荷を減らすことができます。さらに無駄を省くことによって、より少人数で多くの場所を清掃できるようになり、人材不足問題を軽減することが期待できます。


故障検知・予測

水漏れや詰まりなどが発生すると、通常、施設の管理者へ苦情が寄せられます。しかし、このようなトイレの故障を人による見回りで事前に発見するにはかなりの労力が必要です。そこで、水漏れや詰まりなどの異常を感知する水回り機器に設置するが活躍します。 センサーが異常を検知した際には、連結しているトイレIoTシステムから管理者へ通報が行き、直ちに故障に対する修復作業が行えます。また、異常が発生する兆候が見られる場合にアラートを出して点検作業を行うなど、故障を未然に防いだり、急な故障によって慌てることも少なくなるでしょう。


健康管理

トイレ利用者の健康管理を目的としたトイレIoTサービスも世に出始めています。 例えば、TOTOはにおいを感知するセンサーが取り付けられたトイレを開発しました。排泄物のにおいを感知することで利用者の健康状態を把握できるシステムで、主に介護施設や老人ホームで利用されています。 また、デジタルハリウッド大学では、健康状態を把握できるトイレを開発しています。トイレでの便を画像撮影することにより便の水分量と微量の血液を測定するシステムで、トイレを利用するだけで簡単に自分の健康状態が把握できます。他にも、サイマックスは尿成分を分析して健康状態を確認するシステムを開発しています。 日々の生活の中で健康管理を行うとなると、何かしらの行動を増やす必要があるのが通常です。しかし、トイレをIoT化することで、日常生活の中で簡単に個人の健康状態がモニタリングできるようになるのです。そのため、病気の早期発見に非常に有効と期待されています。


まとめ

近年、様々なトイレIoTサービスが開発されています。空港や駅、商業施設、オフィスビルでトイレの空き状況を確認できるサービスを見たことのある人も多いでしょう。トイレがIoT化されることにより、トイレの待ち時間でイライラすることもなくなります。 そして企業・組織は、トイレに取り付けたセンサーを利用したIoTシステムによって節水や故障の検知、掃除のタイミング調整が行えます。また利用者は、トイレで簡単に健康状態のチェックも可能です。 ストレスの軽減や業務効率化、さらには健康維持のためにトイレIoTサービスを積極的に取り入れる企業や組織は、これからますます増えていくでしょう。


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