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IoT導入で失敗しないための3つのポイント

  • 2018年10月2日
  • 読了時間: 5分

更新日:2月5日



IoTは先進的な技術であり、さまざまな面で注目を浴びています。世の中の流れに乗り遅れないようにするため、プロジェクトにIoTを採用したいという企業も多いことでしょう。

しかし、せっかくIoTを導入しても失敗することもあります。成功に導くには、適切なプロセスを踏むことが重要です。


この記事ではIoTプロジェクトの現状や、プロジェクトの成功に必要なポイントの説明を行い、IoTで失敗しないためのポイントを考えていきます。

<目次>



まだ成功事例が少ないIoTプロジェクトの現状

前述の通り、IoTは注目されている技術です。2017年2月に「特定非営利活動法人ITコーディネータ協会」が発表した調査結果では、製造業や農林業、医療・福祉などの分野で、IoTによる大きな変化が期待されているとのことです。 しかし、IoT導入のプロジェクトは簡単ではありません。 2017年4月にシスコシステムズが発表した調査結果によると、全体の60%はPoC(概念実証/導入前実機検証)の段階で中止されています。 また、IoTプロジェクトで成功した経験を持つ企業や組織は全体の26%にとどまっています。 さらに興味深いことに、IT部門とビジネス部門の間にプロジェクトの成功における感覚値のギャップが見受けられ、IT部門では35%が成功とみなしていた反面、ビジネス部門ではその数値が15%にとどまっていることがわかりました。 部門間でギャップはあれど、成功の割合はまだ少なく、IoT導入で失敗しないためには事前に十分な検討を行うことが必要だということがわかります。


IoT導入を成功に導く、押さえておきたい3つのポイント

IoTを導入し本来の目的を達成させるためには、「目的意識」「スモールスタート」「パートナーとの共創」の3点が鍵となります。 ここでは、それぞれの項目についてポイントを解説します。



目的のズレが失敗の始まり

企業でITシステムを導入する目的は、事業運営における課題を解決することです。従ってITシステムは手段であり、導入そのものが目的ではありません。 これはIoTも同様です。目的のないままやみくもにIoTを導入しても、生産性アップや業績の向上には結びつきにくいでしょう。「とにかくわが社もIoTを取り入れなくては、他社に遅れを取る」という焦りで導入しても、使われなければ無駄な投資となってしまいます。 一方で解決すべき課題が明確な場合、IoTは課題を解決する手段として扱われます。目的が明確であれば経営層の理解も得やすく、IoTの導入から効果の検証まで比較的スムーズに進めることができます。 このようにIoTは課題を解決する手段として、また目的が明確なプロジェクトで用いると成功しやすいものです。逆にIoTの導入そのものを目的とした場合は企業の目標と乖離してしまい、失敗する可能性が高くなります。

スモールスタートでリスクを小さく

冒頭で述べた通り、IoTを導入したプロジェクトの成功率は決して高くはないのが現状です。そのような状況下で、いきなり大規模のプロジェクトを立ち上げれば、その規模の分だけリスクが高くなります。リスクを小さくするには、スモールスタートが重要です。 スモールスタートで始めるIoTには、大きく2つのパターンがよく見受けられます。実証実験のみのパターンと利用者向けにサービス提供まで実施するパターンです。いずれも、明確なゴールに向けてシンプルに進めることがポイントです。 小規模なプロジェクトで始めることにより、万一失敗しても経営への負担は小さくなります。そのため、試行錯誤を恐れずにプロジェクトを進めることができ、結果成功したり、失敗してもその結果から学んで再度トライすることができるのです。 またスモールスタートは、スピーディーに進められる機動性も長所です。プロジェクトを進める際に出てくる様々な課題に対しても、迅速に対応することが可能となります。この長所を活かすためにも、1つのプロジェクトの期間は半年~1年程度を目安として、あまり長くなり過ぎないようにすることが大切です。

パートナーとの共創が鍵

IoT導入を成功させるためには、パートナーとの共創が鍵となります。同じ目的を持つ企業や部署がお互いに協力し合い、それぞれの強みを生かしながらプロジェクトを進めることが重要です。 例えば、エンドユーザーにサービスを提供するユーザー企業とそのサービスを開発するIT企業との協業は、よい例の1つです。各社がそれぞれの強みとノウハウを活かしながら、アイディアの創出、ビジネススキームの策定、改善を行うことで、新たな価値を提供するサービスの実現に至りやすくなります。 他にも、IoTにはセキュリティを始め、様々な分野の技術が必要となります。このため、各技術分野に強い企業や部署との協業も有効です。 さきに紹介したシスコシステムズの調査では、IoTプロジェクトの主な成功要因として54%の方が「IT部門とビジネスサイドの協力」、48%の方が「社内外のパートナーシップ」をあげています。このように他社や他部署との協力は、IoTプロジェクトを成功させる上で重要です。

逆に、他社の力を借りずにIoT導入を実現しようとしても、適切なスキルと経験を持ち合わせた人材を持ち合わせていてる企業は少ないものです。特に開発技術に関しては、ただでさえ人材不足が至る所で顕著になっている今、社内リソースのみで賄おうとすることは困難でしょう。 一方で、パートナー企業に任せきりにすることも好ましくありません。事業の目的に沿わないシステムができあがるおそれが高くなるからです。


まとめ

IoT導入はそれ自体を目的とすると、失敗する可能性が高くなります。課題や問題の解決をする手段として用いること、そしてスモールスタートで始めることが秘訣です。 また、パートナー企業とそれぞれの強み活かし、共創することも重要なポイントです。IoTプロジェクトにおいては、ステークホルダーが多くなりがちです。それぞれが当事者として積極的に関わり、一緒にサービスを育てていく意識こそが成功の必要不可欠要素と言えるでしょう。


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