仕掛けが面白い!デジタルスタンプラリーと事例12選

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現在至るところでデジタル化が進んでいます。

昔からある「スタンプラリー」もその一つ。

スマホやタブレットを活用する「デジタルスタンプラリー」を近頃よく見るようになりました。

複数の拠点を回遊させるスタンプラリーは、施策次第で集客の活性化や顧客単価アップ、さらには顧客分析やキャンペーンの効果測定なども可能にします。

今回は、デジタルスタンプラリーはそもそもいったいどのようなものかを見ていき、最近開催されているデジタルスタンプラリーの事例をピックアップして紹介していきます。

デジタルスタンプラリーとメリット

スタンプを集めていく「スタンプラリー」は昔からあり、実際に参加したことのある方も多いのではないでしょうか。

スタンプを集めること、そしてコンプリートを目指すこと自体を楽しめるゲーム性のある「スタンプラリー」ですが、販促や集客活動の一つとしてもよく使われます。お客様に楽しんでもらうコンテンツとしてはもちろんのこと、新規のお客様集客施策として、複数のスポットを回遊させる施策として、滞在時間を延ばす施策として、など様々な目的で活用されます。

このスタンプラリーにスマホやタブレットで参加できるのが「デジタルスタンプラリー」です。具体的には、QRコードを使うもの、AR技術を使うもの、ビーコンやGPSといった位置測位技術を使うもの、電子スタンプを使うもの、などがあります。

最近ではデジタルスタンプラリーは随分普及し、様々な箇所で展開されています。昔ながらの、スタンプに朱肉をつけて紙の台紙に押印するスタンプラリーは、それはそれで味があり楽しいものですが、デジタルスタンプラリーにはデジタルならではのメリットがあるのです。

例えば、台紙をスマホで携帯できるので持ち歩きが便利だったり失くさないこと、賞品や特典ゲットの応募が手軽になることなどが挙げられます。スタンプラリー運営側は、スタンプラリーの参加状況がデータで把握できたり、スタンプラリー への集客や賞品・特典提供がスムーズになるといったメリットがあります。

デジタルスタンプラリー事例11選

ここでは、最近のデジタルスタンプラリーの事例を紹介していきます。

「舞台めぐり」活用デジタルスタンプラリー

アニメのシーンに登場する様々なスポットが、実際の地図に現れ、スポット巡りができるアプリ「舞台めぐり」。各スポットに訪れれば、キャラクターとARで写真が撮れたり、他の人のログを閲覧することもできます。このアプリとコラボしたデジタルスタンプラリーが今注目です。

「ひもてはうす」デジタルスタンプラリー

  • 主催:中野区
  • 期間:2019年10月19日(土)~11月24日(日)

中野区の32箇所のスポットで、アニメキャラクターとのAR写真撮影を楽しめるデジタルスタンプラリーです。単にスタンプを集めたり訪れた証拠を集めるだけでなく、キャラクターの音声で各スポットの説明も聴くことができ、写真も残せる点がポイントです。

京阪電車×響け!ユーフォニアム

  • 主催:京阪電車
  • 期間:2019年11月1日〜2020年3月31日

5ヶ月間開催されるこのスタンプラリーでは、「舞台めぐり」アプリを利用し、「響け!ユーフォニアム」に登場する京阪電車・宇治線の沿線のシーンをめぐることができます。期間ごとにスポットは入れ替わり、コンプリートするとキャラクターと一緒に写真を撮れる「マイAR」をゲットできる企画となっています。

JAFデジスタ

  • 主催:一般社団法人 日本自動車連盟 中国本部
  • 期間:2019年4月19日(金)~2019年12月23日(月)

JAF主催のデジタルスタンプラリーはGPSと連動しています。観光地、道の駅、サービスエリアなどのスタンプを集める仕組みです。公式ガイドブックが充実しており、またスタンプを集めると抽選で賞品が当たります。1施設に何回も行くと「常連さんコンプリート」という設定もあり、スタンプ帳で今までのスタンプコレクションが見れることも特徴です。

『ポケットモンスター ソード・シールド』 デジタルスタンプラリー

  • 主催:株式会社ポケモン
  • 期間:2019年8月6日(火)〜12日(月)

LINE Beaconを使った例です。公式LINEアカウントの友だち追加とLINE Beaconの受信設定で参加できるスタンプラリーです。横浜周辺の9つのラリーポイントを巡ってポケモンのスタンプ集める仕組みで、スタンプを3つ以上集めるとオリジナル壁紙、コンプリートすると抽選でポケモンセンターオリジナルグッズ詰め合わせがもらえる企画でした。

『アナと雪の女王2』JR九州デジタルスタンプラリー

  • 主催:JR九州
  • 期間:2019年11月22日(金)~ 2020年1月31日(金)

JR九州ではアナと雪の女王2の公開記念としてデジタルスタンプラリーを開催しています。JR九州アプリをダウンロードした上で、九州の各県の主要駅(博多駅・佐賀駅・長崎駅・大分駅・熊本駅・宮崎駅・鹿児島中央駅)と各県の映画館でGPSチェックインするとスタンプをもらえます。スタンプは合計9つあり、2つ集めてオリジナルステッカーを先着順に、4つ以上集めてプレゼント応募資格を得ることができる企画です。

信州地域連携イルミネーションスタンプラリー

  • 期間:2019年11月2日(土)~2020年1月31日(金)

信州6箇所のイルミネーションを巡ってスマホでスタンプを集めるスタンプラリー企画です。スタンプは、設置されているパネルのQRコードを読み取ることで集めることができます。安曇野・佐久・諏訪・八ヶ岳の4つのエリアのうち、2エリア以上でスタンプを集めると抽選でプレゼント、全て集めるとホテル宿泊券などの豪華景品が当たるイベントとなっています。

ものべがわエリアウェルカムファミリーDigitalStamprally

  • 主催:一般社団法人 物部川DMO協議会
  • 期間:2018年5月3日(木)~6日(日)

高知県の物部川エリアでゴールデンウィーク期間に開催されたデジタルスタンプラリーです。対象施設に設置されているQRコードを読み取ることでスタンプゲットできる仕組みとなっており、スタンプを2つ以上集めて応募すると、抽選で高知県の特産品や観光チケットが当たる企画でした。

Hello KYOTO×HELLO WORLDスタンプラリー

  • 主催:京都市
  • 期間:2019年9月11日(水)~2019年10月27日(日)

京都市とアニメ映画「HELLO WORLD」がコラボした企画です。このアニメの舞台は京都であり、ファンは京都市公式アプリ「Hello KYOTO」を活用することで、登場するスポットを聖地巡礼しながらスタンプを集めることができます。スタンプはARカメラで設置されたパネルを読み込むことで取得でき、映画に縁の深い場所に対象のパネルが設置されました。9つのスタンプのうち、5つ集めて非売品のステッカーと映画小説、7つ集めて主要キャラクターの声優のサイン入りポスターが当たる企画となっていました。

TAMASHII NATION 2019デジタルスタンプラリー

  • 主催:BANDAI SPIRITS
  • 期間:2019年10月25日(金)~27日(日)

CLUB TAMASHII MEMBERS」というBANDAI SPIRITSが運営するポイントプログラムの会員向けに行われたイベント中に開催されたデジタルスタンプラリーです。秋葉原の7つのスポットにてGPSでの位置情報取得と二次元コード読み取りによってマイルを取得できる仕組みとなっており、コンプリートすることでさらにマイルがもらえるようになっていました。ポイントプログラム会員のステージアップを促す施策として参考にしたい事例です。

スマホで乗り物スタンプラリー 2019in広島

  • 主催:広島県公共交通移動活発化検討会
  • 期間:2019年9月22日(日)~12月15日(日)

広島のバス、電車、船などの公共交通機関を使ってスポットを巡るとスタンプが集まるスタンプラリーです。「collebe stamp」というスタンプラリーアプリを活用し、GPSとBluetoothでの位置情報取得を通じてスタンプが押される仕組みとなっています。ラリーは全部で8つあり、それぞれのラリーで抽選で当たるラリー賞と、ラリー横断で当たる総合賞が用意されています。豊富な賞品の数々は、様々な団体によって提供されています。

欅共和国デジタルスタンプラリー@富士急ハイランド

  • 主催:富士急ハイランド×欅坂46
  • 期間:2019年7月5日(金)~7日(日)

「欅坂46ファンクラブ」会員限定で行われた富士急ハイランド内のデジタルスタンプラリーです。メンバー27名分のパネルがそれぞれ富士急ハイランド内に置かれ、パネルに記載されているQRコードを読み取ることでデジタルサインをゲットしていく仕組みです。デジタルサインを全て集めて応募すると、抽選で全メンバーの直筆サイン入りTシャツが当たるといった企画です。ファンクラブ会員はこのスタンプラリーに参加でき、ファンクラブに入っていない人でもパネルと一緒に写真撮影できる人気企画でした。

メルセデス・ベンツ 東京モーターショー2019会場限定デジタルスタンプラリー

  • 主催:メルセデス・ベンツ日本
  • 期間:2019年10月24日(木)~11月4日(月)

東京モーターショーの会場で実施された、電子スタンプを活用したデジタルスタンプラリーです。イベント来場者はスタンプラリーコーナーに設置された電子スタンプで自身のスマホに直接スタンプできる仕組みになっていました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は一部のデジタルスタンプラリー事例をご紹介しました。

各地で開催されるスタンプラリーの中でも、デジタルで行われるものの数は増えてきています。主催者の業界、参加者のターゲット像も多岐に渡ります。そのため、スタンプが押される仕組みをどうするか、どのような賞品を用意するかといった点は、ターゲットや目的に応じて検討すると良いでしょう。

スタンプラリーをデジタルで行うことによって、取得できるデータの量が大幅に増え、マーケティング活動にも活用できます。まだデジタルスタンプラリーを実施したことのないご担当者様はこの機に一度検討されてみてはいかがでしょうか。