知るヒトぞ知るニッチな「国際資格」と前回の「アンチマネーロンダリング国際認定資格「CAMS」合格ストーリー」でご紹介したCAMSですが、もうニッチではなくなっているようです!2020年現在、日本でもCAMS資格保持者が増加中、今や注目集まる金融コンプライアンス最前線資格なのです!
さて、そんな湧きに湧くAML業界。
CAMSに合格したのはよいけれど3年目更新を経験した私がCAMSを取得した後はどうなるのか?CAMS資格のメンテナンス方法をご紹介します。
CAMSという初耳の言葉にただただ惹かれてクリックしてここに来た方は「3分でわかるマネーロンダリング〜公認アンチマネロンスペシャリストが解説〜」でマネロンとは何事?を3分でまなび、その後マネロン資格取得ストーリー「アンチマネーロンダリング国際認定資格「CAMS」合格ストーリー」を読んでこの第3回めの再認定ストーリーを読んでくださいね。
まず、その前に。
CAMSを取得したら真っ先に行うべきこと
1. CAMS資格の表彰状をオフィスにかざる
テストに見事合格すると数週間後に賞状が送られてきます。これは立派なフレームに入れて「目立つところに」飾りましょう。
日本ではあまり見かけませんが、アメリカではみんなオフィスに「賞状」というものはすべてこれでもか!というくらいに飾ります。
ZOOMでミーティングをしていても、ちゃんとみんなその賞状が並ぶ壁の前に座るんですよね。
(自己アピール大事です。あ、この自己アピールについて、ラスベガスから配信しているプリズムブログでも語っていますので是非こちらも)
さあ、封筒に入ったままのCAMSの賞状、拡大コピーした賞状を壁紙のように自分の背景にはってみましょう!
2. CAMS資格保持者ということを名刺&Eメールの署名でアピール
合格者の皆さんはもう既に実行されていますね。まだの方は名刺に今すぐ記載を。これには資格保持アピールの他に重要なメリットが。それは名刺交換時のインパクトと話のネタに。謎の高い順に並べると「CAMS」「公認AMLスペシャリスト」「公認マネーロンダリングスペシャリスト」という記載方法になる訳ですが、特に「CAMS」と記載すると名刺交換時に「カムス?」と必ず質問がきます。
この不思議な英語4文字「CAMS」についての質問から話がひろがります。ぜひCAMS取得の難関度をアピールしてくださいね。
ちなみに・・・うちのボスがCAMS取得したエンジニアに一言。「お前はおそらく日本唯一のソフトウェアエンジニアCAMSだから名刺にいれるんだよ!インパクトあるだろ~?と」彼は強制的に入れさされていました(笑)
さて、CAMS合格者のみなさん、ここまで満足していませんか?ここから本題ですよ!
私のように表彰業飾って、名刺でネタづくりして、よしよしと思ってぼーっとしていると3年目の更新で焦ることになりますので要注意です。
そんなにぼーっとしていたわけでもないんですけどね、一応。ちゃんとラスベガスの地元CAMSセミナーに参加もしていましたよ、証拠にちゃんと「AML(Anti-Money Laundering)セミナーレポート」書いたり、「3分でわかるマネーロンダリング」書いたりしていたのです。
ま、言い訳はよしとして今回の本題、重要ステップ3に参りましょう!
3. 資格のメンテナンスを早めに開始すること
CAMS認定資格は3年ごとに更新が必要で更新には下記が必要で、更新には3年間継続的にACAMS会員であることと継続的履修が求められます。
会員や更新費用はその時に支払えばよいのですが、事前準備が必要なのが「継続的履修」という要件。
3年間徐々にセミナーやカンファレンスに参加しポイントを貯めなければならないのです。
つまり3年間ぼーっとCAMSの賞状だけ飾っていてもだめなのです!
それでは私の3年目更新経験から、ちょっと効率的にメンテナンスをする方法をご紹介しましょう。
3年経ったらオンラインで再認定申し込み
更新申し込みはオンラインで行います(所要時間10分ほど)
ACAMSページ>認定を受ける>CAMS 公認AMLスペシャリスト認定資格>資格更新>認定資格更新の申し込みについて、というところをクリックすると再認定申し込みページに飛びます(日本語でできますよ!)。そこで個人情報や履修項目などを記載、再認定費用を支払えば完了。
しかし、このプロセスを完了するには更新年の12月15日までに履修ポイント60ポイントを取得「継続的履修」という項目を満たしていることが条件です。
- 会員:12ポイント
(3年間途切れることなく会員資格を維持していれば1年に4ポイント、3年で12ポイント)
→これは自動的に貯まる - 職歴:24ポイント
(3年間AMLに関連する職についていれば1年に8ポイント、3年で24ポイント)
→これは自動的に貯まる - 履修:24ポイント
(セミナーやトレーニングで貯めるポイントしかし、この内12ポイントはCAMSウェビナーでないといけません)
上記で合計60ポイント
会員と職歴は自動的に貯まるのでみなさんが頑張って貯めなければならないのは24ポイントの履修ポイント。
ではその24ポイントの貯め方とコツをお届けしましょう。
履修24ポイントの効率的な貯め方(内12ACAMSポイント)
*ACAMSポイントとはACAMSが直接主催するウェビナーやカンファレンスでのみ取得できるポイント。この他にも例えばAML講師としてウェビナーを開催、AML関連書物出版など他の方法でポイントを貯めることも可能ですが。大体の方が地道にセミナーでポイントをためることになると思います。
海外のカンファレンスに行ける余裕の青天井予算の方
世界13箇所(日本はありません・・)で行われる年次のACAMSカンファレンスに2回出席。毎年10月のラスベガスカンファレンスと3月のオーストラリアカンファレンスはどうでしょう?
カンファレンス参加料は大体$2000~(2020年バーチャルでも$1295)=1回13ACAMSポイント獲得できるので2回で26ポイント!ポイント達成です。
3年間で$3000くらいまでなら予算でるよという方の貯め方
ACAMSのページ>オンライントレーニング>ウェビナー から興味のあるウェビナーに参加。大体1回$245で2ポイントたまりますので3年間で12のウェビナーに参加。12x$245=$2940で24ポイント分のウェビナートレーニング完了!
費用は最低限に、ポイント地道に貯めるパターン(私たちのパターン)
うちのボスは自分のポケモンGoならポイント欲しさにどんどん課金をするようですが、、私たちのACAMSポイント稼ぎは課金なしで地道にとりなささいと。。
- ACAMSのウェビナーには時々「Free(無料)」 のものがあります。有料ウェビナーに比べて1回につき1ポイントしかたまらない&頻繁にない&時差がきついものが多いですが無料。これを3年間で地道に8回参加すれば=8ポイント
- ACAMSのページ>イベントに参加する>チャプター に行き、アジア地域のチャプター(地域のコミュニティーグループのようなもの)に参加。チャプター会員費が$30~60(例:シンガポールチャプターは年間$60)。この会員になると大体4ポイントたまります。ちなみに、ACAMS日本によるともうすぐ日本チャプターができるかもしれないとのことです!!
ここまででACAMSポイント12ポイント貯めは完了(覚えていますか?24ポイントの履修ポイントの内12はACAMS開催ウェビナーからのACAMSポイントでないといけません
その後はほんとに地道。ACAMS以外に提携団体やスポンサー企業から時々「ACAMS用につかえるポイントたまる無料セミナー」という広告がメールにとんできますのでACAMS提携の外部ウェビナーをひたすら取得。これも大体1時間ウェビナーで1ポイントたまります。これを12回ほど受けて残りの12ポイント獲得
ACAMS主催ウェビナーのポイントは自動的にACAMS側に記録されていますのでスクリーンキャプチャなど証明は必要ありません。
ACAMS主催以外の外部のウェビナーの場合は「Certificate of completion(終了証明)」をウェビナーサインアップ時にリクエストしておけば(大体そのオプションが申し込みページにあるはず)ウェビナー終了後にメールで終了証明が送られてきますのでそれを保管しておきます。更新時は自己申請ですが、後日監査で「やっぱり終了証明をだしてください」といわれるときもあるそうなので外部のウェビナーがおわったら何らかの証明できる記録を残しておくとよいです。
スムーズな更新へむけてのポイントは
- 私たちのように地味に予算最低限で24ポイント貯めたい方は早めに「無料セミナー」を片っ端から受講。
- そもそも日本向け、日本語ウェビナーがあまりないので言語面でも開催時間面でも不便なセミナーが多いのでその中でも「無料セミナー」はレア。なので時間も都合もよい日本語セミナーがあったら飛びつきましょう。
- CAMSポイントは地元のチャプターに申し込んだりすると一気に4ポイントたまりますのでちょっと効率的。また、地元のチャプターのイベントやセミナーでもACAMS主催ポイントがたまります。しかも、こういったチャプターセミナーの方がより自分の職に特化したトピックの内容が取得できてGOOD!
(例えば私達はラスベガスチャプターに属していますが、カジノ関連のAMLの意見交換など地元ネタはとても役にたちます)
- 念の為、外部セミナーの記録はちゃんと残しておきましょう。
- 念の為、3年目の更新は自分でもカレンダーにリマインダーを。
- 時々プリズムブログやこのテックファームブログをのぞいて最新情報をチェック!
この間ACAMSの日本事務所の方とお話をする機会があり日本語セミナーなど今後増やしていかれるそうで、日本チャプターもできるかもしれないとのこと。
日本でACAMSカンファレンスができるよになってほしいですね!
ではみなさんせっかく猛勉強して取得したCAMS現場で活かせるように日々ウェビナーで知識ブラッシュアップをしましょう!
ではチャプターミーティングやウェビナーでみなさんと会いすることを楽しみしておりますー!