雨の日に効く!店舗集客・売上対策

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「雨の日は来店客の数が少ない」と発言する飲食店や小売店の経営者は多く、中には「雨が降っているから来店客が少なくても仕方ない」とまで考える人もいます。

しかし、雨の日だからこそ打てる手はあります。本記事では、雨の日ならではの来店客を集める方法を紹介していきます。

 

 

まずは定番を!雨の日ならではのサービス提供

雨の日特典・割引

まずよく行われているのが、雨が降っている日限定の割引やドリンク1杯サービスなどの特典がつくといったイベントです。「雨だけど、今お得だから行こう」と思ってもらう方法となります。

雨が降っているためまっすぐ帰ろうと思っているまさに外出中の人に寄り道をさせたり、お得感に弱い人に来店してもらうのに有効です。

この手段を使う際には、雨が降り始めたらすぐに割引・特典を適用し始めることが重要です。路上から人足が減ってしまってからでは、集客が何倍も難しくなるからです。

また、雨の日サービスのことを知っている顧客が雨天になったことをきっかけに来店したのに、特典が適用されなかったら「なんだ、せっかく来たのに特典はないのか・・・」と内心がっかりさせることになります。なかなか顧客からは「割引してください」とは言いづらいものだということは理解しておきましょう。

雨の日限定メニュー・商品

雨の日に割引することは比較的多くの店で行われていることでそれほど新鮮さはありません。そこで珍しさを演出できるのが「雨の日限定メニュー」「雨の日限定ノベルティ」です。

雨の日しか提供されないメニューは、普段は食べられないということで珍しさもあり、雨の日だから食べに行こうという発想を生み出してくれます。雨の日にしかもらえない商品があれば、そのレア感や特別感が客を引き寄せます。

この手段をとるときは、普段のメニューや商品に少し変化をつけると話題性も期待できます。

例えば、居酒屋で雨の日だけに販売される特製TKG(たまごかけごはん)、カレー屋で雨の日だけに販売されるカレーうどん、カフェで雨の日だけに現れる幻のパフェのように、雨の日だけの趣向を凝らしたメニューはお客を引き付ける強い力を持ちます。

通いなれた常連客でも、いつもと違ったメニューを求めて来店してくれることもあります。

雨の日に効く、ちょっとしたおもてなし

アクセス面でのサービス

雨の日に来客数が減る大きな原因の一つにアクセスがあります。濡れるのが嫌、自転車で行っても屋根がないから大変、傘をさすのが面倒、といった理由で客足が遠のくのです。

逆に屋内に巨大な駐車場を持つ商業施設やレジャー施設、大型スーパーなどは雨の日は来客数が増えることもあります。これは徒歩や自転車で移動することを嫌った人が自動車で行けるところを選択した結果と言えるでしょう。

しかし、規模がそこまで大きくない店舗が屋内駐車場を完備することなど不可能に近いことです。

そこで、タクシーで来た顧客に割引する、近くのコインパーキングを利用した人に割引する、自転車を止める場所には簡単な屋根をつけるといったサービスを行うことができます。そのようにすることで、雨のひのお店までのアクセスの疎ましさを多少和らげることができるのです。

雨の日ならではの気配り

他にも、雨の日に来てもらった顧客に小さいことでもおもてなしの精神を持つことが重要です。

例えば、店の入り口には傘立てや傘を入れるビニール袋を用意する、店内が濡れて滑りやすくなるのでこまめに水滴を拭き取る、購入商品を入れる袋を二重にしたりビニールを被せて商品が濡れないようにする、などといったことは少しの行動力でできることばかりです。

「傘をどこに置けばよいかわからない」「床がびしゃびしゃ」「傘を入れていたビニール袋が散乱していて汚い」などはもってのほかです。

また、雨の日は冷えることが多いので、室内気温に気を配ったり、濡れているものを拭けるタオルを用意したり、温かい飲み物を用意したり、ブランケットを貸し出したり、など様々なおもてなしが考えられます。そして何よりも、いつも以上に笑顔での接客を心がけることが大事です。

雨の日サービスをアピールすることを忘れずに

店前の掲示

色々とサービスを行っても、それがお客に気付くかれなければ意味がありません。店舗の入り口前などにサービスを実施していることをアピールしましょう。

雨の日は紙の掲示をそのまま店外に貼ると濡れてしまいますので、ラミネートしたものを貼るなどの対応をとると良いでしょう。立て看板を立てる際も、風で飛ばないようにしたり、濡れて字が見えなくならないようにしたり注意します。

それでいて通りすがる人の目に留まるように工夫して掲示していくことが重要です。雨の日に店外に小さい字で書かれた看板は見えにくく、目にも留まりません。できるだけ大きくわかりやすく掲示するポイントです。

様々な手段で告知

近年は情報媒体が数多くあります。新聞チラシなどもそうですが、やはりネットやメール配信は適時に対応できるので欠かせません。

お店のホームページで普段から宣伝しておいたり、雨の日はサービスを行っているというメールを配信するのも良いでしょう。とにかく「知ってもらう」ことがとても重要です。

仲の良い常連客などには直接連絡をするのも良いかもしれません。そのときは押しつけがましく、しつこくならないようにお誘いするようにしましょう。

まとめ

梅雨の時期、台風の時期、冬の天候が不安定なときなど、大きく集客数や売り上げが落ちるお店は数多くあります。

しかしこういった雨が多い時期を「仕方ない」で済ませてしまうのではなく、「逆にチャンス」ととらえてサービスを行うことで新たな客層を得ることも可能なのです。「あ、こんなサービスしてたんだ。一回行ってみよう」と思ってもらえたら最高です。

「雨の日こそ来てもらう」という思考を持って色々な工夫をしていきましょう。