ASO対策(アプリストア最適化)とは?アプリインストール数を最大化する7つのポイント

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アプリは作成して、アプリストアに掲載するだけではインストールされません。

また近年は、世の中に多くのアプリが溢れかえっており、ターゲットユーザーに正確にアプリを届けることが難しくなっています。

ダウンロード数が思うように伸びず悩んでいる担当者の方も多いのではないでしょうか。

そこで注目されているのが、「ASO対策:アプリストア最適化」です。

本記事では、アプリの開発・運用の担当者向けにASO対策の概要を説明した上で、アプリインストール数を最大化させるために必要な7つのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

ASO対策とは?

そもそもASOとは、App Store Optimizationの略で、日本語では「アプリストア最適化」と訳されます。そしてASO対策とは、アプリストア内で掲載されるアプリ名や説明文、画像、アイコンなどを最適化することで、より多くのユーザーにアプリを発見されやすくすることでインストール数を増やす施策のことです。

ASO対策というと、Webでの検索上位を狙うSEO(検索エンジン最適化)と同じイメージで、アプリストアの検索上位を狙うことと思われる方も多いかもしれません。しかし、ASOでは検索上位を狙うことが目的ではなく、あくまでも詳細ページなどを最適化することによって「アプリのインストール数を最大化させること」を目的としています。

ASO対策の必要性・メリットとは?

本章では、ASO対策の必要性を「アプリストアでの検索上位表示」「広告費の最適化」の2軸で解説していきます。

アプリストアでの検索上位表示

1つ目の軸は、アプリストアでの検索上位表示を狙うことで自然流入の割合を増やすことができます。

Apple社が公開している情報によると、iPhoneユーザーのうち70%もの人は、新しいアプリを探す時に、アプリストアで検索を行っており、そのうちの65%もの人がApp Storeから直接アプリをダウンロードしているとされています。

すなわち、ユーザーがアプリストアでアプリ検索をした時に上位表示されることで、アプリが目に留まりやすくなり、結果ダウンロードされる可能性も上がります。またコストをかけずに自然流入でアプリインストール数を増やすことが期待できます。適切なキーワードでの露出を増やすなどの施策の検討をしましょう。

広告費の最適化

ASO対策の必要性は「広告費の最適化」にも直結する点にあります。

各企業で、ユーザーにアプリのことを知ってもらう時に活用されるのが、Web広告ではないでしょうか。Web広告では、広告のクリック数に応じて料金が課金される仕組みが一般的です。ユーザーに広告がクリックされても、インストールされなければ広告の効果はゼロに等しいと言ってもよいでしょう。

そこでASO対策をしっかり行うことで広告経由で流入したユーザーが確実にアプリをインストールしてくれる循環が生まれます。すなわちASO対策を行うことで、無駄な広告予算を投じず、最低限の予算でインストール数をあげることが可能となるのです。

ASO対策7つのポイント

それでは、具体的にASO対策を行う上での7つのポイントをご紹介します。

キーワード選定

1つ目のポイントはキーワード選定です。まずどのようなキーワードで検索されたいのかを検討しましょう。その際、Google キーワードプランナーなどのキーワード選定ツールを活用しながら検索ボリューム、そしてアプリの特徴を表したキーワードを選びましょう。キーワードを選定できたら、アプリのタイトル内に盛り込むとより効果が現れやすくなります。。

サジェストキーワードの選定

2つ目のポイントはサジェストキーワードの選定です。サジェストキーワードとは、上記で選定したキーワードと一緒に検索されやすいキーワードのことを指します。サジェストキーワードの選定では、どんな人におすすめなのか、何を目的にアプリを利用されたいのかなどアプリの詳細を明確にするワードを検討しましょう。

サジェストキーワードを選定したら、アプリの説明文や詳細ページに盛り込むことでインストールを誘導します。サジェストキーワードの選定にもGoogleキーワードプランナーなどのキーワード選定ツールが役に立ちます。

タイトル

3つ目のポイントは、タイトルです。タイトルは検索順位に最も影響力がある要素の一つです。そのため、タイトルには上記で選定したキーワードを含めることが望ましいです。また、アプリだけでなく企業名も含めるのか、企業名を先に持ってくるべきなのかなどユーザーがアプリを検索するときの気持ちに立ちながら検討しましょう。

また、アプリストアでのタイトルは、App Storeでは30文字以内、Google Play Storeでは50文字以内という基本的な制限があり、かつ所有する端末画面の大きさによって表示数が異なるため、重要なキーワードを先に並べる必要があります。タイトルが最大の文字数に近い場合はすべて表示されない可能性があることを認識しておきましょう。

尚、App Storeではサブタイトルを30文字以内で入れることも可能です。サブタイトルには具体的なアプリの概要を簡潔に打ち出すことが推奨されています。

紹介文

4つ目のポイントは、紹介文です。紹介文ではアプリの特徴をユーザーにわかりやすく紹介することがポイントです。また、紹介文では冒頭の3行程度のみが表示され、それ以降は「さらに表示」「もっと見る」で読むことができるため、冒頭の文は最も慎重に考える必要があると言えます。

また、紹介文でもキーワードを意識しながら書くことで、検索の上位表示にも影響を与えることになります。

アイコン

5つ目のポイントは、アイコンです。アイコンは、検索結果の画面でも表示されユーザーの目を引く要素の1つです。ユーザーの目を引き、競合と差別化できる独自性のあるアイコンデザインを検討しましょう。

スクリーンショット・動画の活用

6つ目のポイントは、スクリーンショット・動画の活用です。スクリーンショットは、アプリがどのようなものなのかをユーザーに一目で理解してもらうために有効です。

ユーザーに対してどのような課題解決を提供できるのか、アプリの機能やUIなど、何が他のアプリとは違うのかを明確にすることでインストール数を伸ばすことが可能です。また、動画を追加することでよりアプリの内容がわかりやすくイメージできるため、可能であれば動画の活用も検討しましょう。

スクリーンショットと動画は、説明文よりも上に表示されるため、アプリの理解だけでなくユーザーの興味関心を引くきっかけともなるため、より重要です。

尚、App Storeでは、スクショは最大10枚、Google Play Stoteでは最大8枚のスクリーンショットを追加することができます。

レビュー対策

7つ目のポイントは、レビュー対策です。レビュー対策はASO対策でも最も重要な内容の一つです。なぜなら検索上位につながるだけでなく、インストール率に大きく影響するからです。大半の人はアプリをダウンロードする前にレビュー評価を確認すると言われており、そのためレビュー対策をしっかり行う事が重要です。

レビュー対策には、いい体験をしてくれたタイミングでレビューを依頼することや低評価にも丁寧に対応すること、またApp Storeの場合ではアップデートすることで低評価をリセットすることもできます。

まとめ

いかがでしでたしょうか。アプリは制作したら、そのままにすればインストールされるものでありません。インストール数を向上するために必要なのが、ASO対策です。いまからすぐにでも取り組むことができるASO対策の7つのポイントをご紹介しましたが、すぐに結果につながるものが少ないのも事実です。

まずは改善しやすいものからASO対策を実施し、効果を検証しながら改善をし続けてみましょう。