Nrealで実現する未来の顧客体験をいち早くご紹介!!

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nreal

コロナ禍を経ていま、新しい顧客体験が求められています。実店舗に行かずとも商品を購入できるECが普及拡大し、ECサイトでの顧客体験もどんどん向上している状況です。サイト上でもよりリアルに近い顧客体験ができるようになっているということです。

今回ご紹介するMRデバイスを使った顧客体験は、現実とデジタルをミックスし、これまでにない顧客体験ができるツールです。今後こうしたデバイスを使ったサービスはより普及されると考えられます。

Nrealとは?

Nrealは中国のnreal社が開発するMR(Mixed Reality/複合現実)デバイスです。メガネ型形状のデバイスには4基のカメラが内蔵されていて、現実空間を認識した上で、デジタルな物体や情報を、まるで目の前にあるかのように見ることができます。

5G電波の普及に伴い、こうしたXR系のサービスや技術は成長しており、2020年には日本法人を設立、携帯電話キャリアなどと一緒にMRサービスの普及を目指しています。

テックファームにおいても5G技術については様々なお客様と実証実験を進めているなど、注力している技術の一つです。
このようなヘッドマウント型のディスプレイについてはスマートフォンと接続して使用するケースも多く、5Gとの相性は良いと言われていますので、さらなるサービス開発を進める予定です。

Nrealを使って未来の顧客体験をしてみた

テックファームでは、MR空間上でデジタルの家具を配置できるシステムを構築。自宅にいながら、まるで家具ショールームにいるような接客をしてもらえるという素晴しいシステムです。今回は、新しい家具を検討しているという設定のもと、当社のエントランスに、植物を置いてみたり、ソファーを置いてみたりしました。

Nrealにスマートフォンを接続し、端末を使って操作していきます。

まずは植木を置いてみた

実際に着用した感じがこちら

メガネにマスクでかなり怪しい感じとなっておりますが、このような状態で進めていきました。そしてもう一人、接客する側としてスタッフがおり、PCで私(客側)の動きや見ている視界、置いた物の場所などをチェックしながらアドバイスをくれるようになっています。

ちなみに視界はこのような感じになっています。

この時点ですでに、現実空間の中にデジタルのメニューがミックスされています。

Nrealに接続したスマートフォンの方向にビームのようなカーソルが出ており、それを使ってデジタルのメニューを操作していきます。少し見えづらいですが「商品」という文字をクリックしてみると、、、。

このように選択できる商品が出てきます。今見えるのは椅子、植物、ソファーです。各アイテムをクリックし、パソコンと同じようにドラッグ&ドロップをすると、実際にリアルな空間に配置したような映像になります。早速植物を置いてみましょう!!


こんな形で、邪魔にならないようなところに置いてみました。もちろん置いた後に位置を修正するということも可能です。と、ここで気になるのが奥にいる女の子ですね(笑)

遠隔地から接客をしてもらえる!まさに新しい顧客体験

冒頭でご説明しましたが別にもう一人、PCから同じ空間を認識している人間がおります。役割としては接客担当という設定です。Nrealにはマイクが内蔵されており、遠隔から会話が可能です。
この後の動画を見ていただくと分かりますが、この辺に置いてはどうか?という提案をしてくれていました。(音声入ってなくてすみません)

このように離れた場所にいても同じ空間を共有し、コミュニケーションを取りながら買い物ができるというのが新しい顧客体験です。

今回の仕様ではアニメ風の女の子でしたが、実際に接客担当の方を3Dモデルにして、あたかも一緒の空間にいるというようなことも可能です。

ソファーを設置してみる

さて続いて、受付のところにソファーを置いてみようと思います。先程の植木同様メニューからソファーを選択して、ドラッグ&ドロップしてみたところ、、、。

置く前からなんとなく分かりましたが、受付のスペースには大きすぎたようです、、、。リアルなサイズ感を確認することも可能ですので、買ってみたら部屋に合わなかったということもなくなるでしょう。

今回は植木とソファーを試しにエントランスに配置してみました。植木は良しとして、ソファーは購入しないですね(笑)

では実際、Nrealを着用した場合どのように見えるのか?動画に撮影しましたのでご覧ください。

過去に家具メーカーのIKEAがスマホを使ったARアプリで、実際に家具を部屋に配置できるサービスがありましたが、あくまでもスマホ越しの世界でした。

今回ご紹介したNrealはメガネ型のデバイスですので、現実感が格段にアップします。また、接客側が同じ空間を認識し、会話しながらアドバイスできることも大きく違います。

今後、3Dモデル技術が向上すれば、素材感や色などの精度も高まると予想されますので、リアル感はさらに増していくでしょう。実際に店舗に行かずとも、こうしたデバイスがあれば、店舗に行く以上の顧客体験をすることが可能になるのです。

この技術が活用できるその他のシーン

今回は家具を購入するという設定でしたが、こうしたMR技術はその他のシーンでも活用が期待されています。こちらでは、代表的なものをご紹介します。

アパレル販売

「PORTAL with Nreal」というサービスでは、Nrealを使って自宅をショッピング空間へと変える体験が可能です。

3Dモデル化されたマネキンは様々な角度から見ることが可能です。最近ではECでも3Dモデルが使われているシーンが増えてきましたが、PCやスマホの画面上ではなく、デバイスを通して、まるで目の前にあるかのような見え方をするのが、こうしたMRデバイスの強みです。特に独自の世界観を持つブランドは、より自分たちの世界へ没入してもらえるという体験を提供できるでしょう。

メルカリ類似検索

現実世界とデジタルの世界をミックスさせるのがMR技術です。デジタル世界の物体を現実世界に見せることも可能ですし、その逆も可能。

こちらのサービスはまさにその典型で、実際に見えたものをそのままメルカリ内で検索できるというサービスです。「これと同じものが欲しい!」と思った時、それをタップするだけで簡単に購入できてしまいます。

家の建築

まだ具体的なサービスは登場していないものの、家を建築する過程においても、MRデバイスは活躍しそうです。

家の建築は、依頼主、設計担当、電気担当、内装担当など、複数の人間が関わりながら進んでいきます。現状では実際に現場に集合し、どのような仕様にするかを打ち合わせていますが、MRデバイスを使えば、一人が現場にいることでその他の人は遠隔地から参加することも可能になります。

コロナ禍では、現場での打ち合わせができずに家の建築が大幅に遅れるというケースが多く発生しました。また、労働人口の減少という側面から見ても、距離を超えて仕事ができるということは大きな強みになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?コロナ禍を経て、みなさまもビデオ通話などが当たり前になったのではないかと思います。つまり、物理的な距離を気にせず、他者とコミュニケーションを取ったり、サービスを受けることが当たり前になりつつあるのです。

また、最近ではフェイスブック社が「Meta」に社名変更した通り、こうした拡張現実やメタバースのサービスはこれから更に増えていくと予想されます。

テックファームではこうしたMRなどのXR技術の研究に注力し、みなさまに最適な最適なソリューションを提供していければと考えております。またヘッドマウント型のディスプレイはスマートフォンと接続して使用するケースも多く、5Gとの相性が良いとされています。現在、5Gなどの周辺技術についてもお客様と実証実験を進めるなど、今後も開発を進めていく予定です。これらの技術をコマースやロジスティクスなどに応用できないか日々研鑽していますので、ご興味があればぜひ相談ください。

© UTJ/UCL