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ノーコードとは?ノーコード開発のメリットと注意点、代表的なツール

  • 2021年2月26日
  • 読了時間: 9分

更新日:2月5日



コロナの影響で、普段の生活の中でも多くの変化を感じることが多くなりました。コロナ禍で行われた代表的な施策は、やはり非接触や密空間を回避するためのデジタル化が急速に進んだことではないでしょうか。


また、日本ではコロナ以前より、経済産業省が提言する「2025年の崖」と呼ばれる既存システム(レガシーシステム)の老朽化や複雑化が進行することで、日本にとって大きな経済損失をもたらすと苦言を呈しています。


そこでDX(デジタルトランスフォーメーション)が企業成長にとって重要だと叫ばれるようになりました。 昨今、話題となっており、今後の活用も期待されるノーコードのサービスでは、これらの問題を解決できる可能性があります。


本記事では、ノーコードの概要、最新動向に触れた上で、ノーコード開発がどのように企業へメリットをもたらすのか、開発時の注意点やデメリットにも触れながら解説していきます。最後に、各社のノーコードサービスを紹介します。


<目次>


ノーコードとは?


ノーコードの特徴と注目背景

ノーコードとは、コーティングをせずにアプリ開発を行うことです。通常のアプリ開発ではプログラムを書いて処理をしますが、ノーコードではGUI操作でクリックやドラッグ&ドロップのみでアプリ開発を簡単にできます。


そのため、プログラミングの高度な知識や技術が不要で、非エンジニアの人でも簡単にアプリ開発をすることが可能となります。


よって、ノーコード開発では、短期間で低コストで自社のアプリ開発が行えます。 昨今、コロナの影響でビジネスにおいても変化への柔軟な対応が求められることが多くなりました。消費者の行動の変化に基づきビジネスモデルを変えていく必要性があり、システム開発やサービス開発のスピードがより一層、重要になっていると言えます。このような背景からも、ノーコードサービスに注目が集っています。

予備知識:ローコードとは? ローコードとは、最小限のコーディングでアプリを開発することです。ノーコードは完全にGUI操作のみでアプリ開発が完結することに対し、ローコードはコードを最小限活用して、なるべく簡単にアプリ開発を行うという概念です。そのため、ノーコードよりローコードの方が機能拡張やオリジナル性を追求するには向いています。



世界と日本でのノーコードサービス最新動向

すでにノーコードに特化したサービスは各社から複数リリースされており、ノーコードを活用し作られたシステムやサービスが成功を収めた例も国内外にあります。 国内の事例では、コロナ禍で政府が国民に一人10万円の「特別定額給付金」が支給される際に、兵庫県加古川市では郵送とオンラインのハイブリッド給付金申請:「郵送ハイブリッド方式」を職員がノーコードサービスのkintoneを活用し短期間で開発しました。スムーズな給付金の支給に成功したことでTwitterなどで大きな話題を呼びました。 また世界では、AppSheetというサービスが2012年にリリースされました。AppSheetはスプレッドシートなどと連携したアプリを開発できるノーコード開発ツールで、2020年1月にGoogleに買収されたことで注目を集めました。今後はGoogleのソフトと全面的に連携していくことが期待されています。他にもMicrosoftやAmazonもノーコード開発ツールをリリースしています。 また、経済産業省が危惧する「2025年の崖」においては、レガシーシステムの保守運用コストの肥大化、新規システム予算不足、システムのブラックボックス化、IT人材不足などが問題視されています。実際にシステムを利用する企業が簡単にアプリを開発し、改修作業もすることができれば、このような問題は解消される可能性があります。そのため、「2025年の崖」への解決策としてもノーコード、ローコードは注目されていると言えます。


超速ノーコード実装のメリット

本章では、ノーコード実装のメリットをご紹介していきます。

変化に対応できるスピード

ノーコードは、ハイスピードで実装しやすいのが特徴です。コーディングの必要がなく、GUI操作のみで完了するため実装の時間が少なくて済むことはもちろん、コーディング技術の習得の時間も不要です。 たとえば、コロナの影響によりオンラインサービスやオンライン販売の必要性が出てきた、といったケースでは、スピード感を持ってサービスをリリースすることができます。サービスの検討段階であっても、まずはサービスをリリースし、ユーザーからのフィードバックをもとに仕様の変更なども自由に修正でき柔軟な対応ができるため、PDCAを回しながら自社にとって最適なサービスに仕上げることができます。

低コストでスタートできる

コーディングによって機能を実装する場合、時間と労力がかかります。そのため、当然コストも大きくなります。また人がコーディングする場合はテストも大切です。何かしらのミスがあり、リリース後にバグが生じる可能性があるからです。リリース後にバグが生じた場合、さらに改修のコストが発生します。 ノーコードであればミスも少なく、開発から改修まで短期間で低コストの開発ができます。学習時間も少なく済むため、費用対効果は非常に高いと言えます。 ノーコードサービスは無料のものも多く、アプリのリリース費用のみの負担で開発〜運用まで実施できるものもあります。


誰でも簡単に!ユーザー視点での開発で無駄のない設計

ノーコードなら誰でも簡単にアプリ開発が可能です。エンドユーザーと直接かかわりのある企業担当者がユーザーの求めるサービスを直接開発できるため、結果的にユーザー視点に寄り添った無駄のない設計になりやすいといったメリットもあります。



ノーコード実装のデメリットと注意点

本章では、ノーコード実装のデメリットや注意点をご紹介します。

大規模で複雑なシステムの開発は難しい

ノーコード実装は大規模で複雑なシステムに対応することが難しいです。観点としては、規模というよりは実装機能が制限されるという点が大きいです。 ノーコードは基本的にあらかじめツールに置かれた機能に各システムの仕様を載せていくイメージなので、逆に言えばツールにないような機能を実装したい場合は実現不可能です。Webシステムや通販アプリなどは比較的機能がシンプルですが、業務システムは独自の機能が必要な場合が多く、またゲームアプリは動きが複雑です。そのため、ノーコード実装で対応できるアプリもあれば、対応できないアプリもあるというのが現状です。

プラットフォームへの依存(セキュリティ、デザイン、機能など)

ノーコードでアプリ開発を行った場合、使用したツールに依存することになります。その結果、セキュリティ、デザイン、機能などで制限が出てきます。デザインや機能についてはイメージしやすいですが、セキュリティに関しても内部のロジックを読まれやすくなる分脆弱性が出てきます。 セキュリティを強化したい場合、セキュリティに関する部分のみコーディングするローコードなどの対応が必要になるでしょう。


導入が向いている企業の特徴と向いていない企業の特徴

この章では、ノーコード開発に向いている/向いていない企業やビジネスを紹介していきます。

ノーコード開発に向く企業の特徴

以下のような企業、ビジネスはノーコード開発に向いています。


  • オンラインキャンペーン用のサイトを早急に作成したい

  • 新サービスを低コストで始めたい

  • ECサイトをすぐに立ち上げたい

  • 実際にサービスが受け入れるか実験してみたい

ノーコードは安い、早い、枠組みがある、といった特徴を持っています。そのため、スタートアップやベンチャー企業や、PoC(実証実験)を行いたい企業などには、スピーディーにビジネスを形にすることができるノーコード開発に向いていると言えます。

ノーコード開発に向いていない企業の特徴

ノーコード開発に向いていない企業の特徴はメリットの裏返しですが、システムやサービス構想の段階で、ノーコードでは補えない機能があることや、セキュリティにおける基準が非常に高い場合は向いていないと言えます。よって、以下のような企業やビジネスはノーコード開発に向いないかもしれないです。

  • 特殊な機能開発をしたい

  • セキュリティー基準が高い

  • 独自のデザインを反映させたい



代表的な開発ツールの紹介

この章では具体的なノーコード開発ツールを紹介します。

Bubbleは幅広いアプリを開発することが可能です。もともと用意されているパーツをドラッグ&ドロップするだけなので、直観的に操作できます。またカスタマイズの自由度が比較的高く、いろいろなコーディングパターンを網羅しているようなイメージです。 各コーディングパターンをUI操作で実現できるので、非常に使いやすいツールと言えるでしょう。また有料プランへ加入することで、アプリ開発後、Google PlayやApp Storeから配信することも可能です。

ShopifyはECサイト専用のノーコードツールです。海外でも人気がありますが、日本国内でもネットショップの構築には人気があります。その理由として、世界でも有名ということもあり、ECサイトには必要不可欠な多様な決済手段や配送方法が網羅されていることが挙げられます。またAmazonや楽天といった大手ECサイトとの連携も可能なため、管理のし易さが人気です。

Adaloはパーツを組み合わせ、テキストを入力することで自由に開発ができるノーコードツールです。Webアプリ、Androidアプリ、iOSアプリにも対応しています。またBubble同様に有料プランへ加入することで、アプリ開発後、Google PlayやApp Storeから配信することも可能です。

AppSheetは上でご紹介した、Googleが買収したノーコード開発ツールです。スプレッドシートなどとの連携が可能で、馴染みやすいUI設計になっています。今後はGoogleのサービスと全般的に連携されていくことが期待されています。


まとめ

ノーコードツールを使用することで、今後は以前よりも簡単、迅速に、そして誰でもアプリ開発ができるようになります。変化への柔軟な対応が求められる昨今、ノーコードツールによってビジネスをよりスピーディーに形にすることができるかもしれません。ユーザーのフォードバックをもらいながら、高速にPDCAを回すことができれば、システムやサービスの質も高くなります。 その一方で、ノーコード開発のデメリットとしては、大規模で複雑なシステムの構築には限界があり、プラットフォームへ依存することが多いのも現状です。より自由に、自社にあったシステムを構築する必要がある場合は、ローコード開発やシステムベンダーへ依頼する等、開発したいシステムやサービスに応じて開発手法を熟考していく必要があります。


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