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日本の無人店舗はどこまで進んでいる?7つの事例を紹介

  • 2019年7月18日
  • 読了時間: 7分

更新日:5月27日



現在、日本は高齢化社会に向かっていて、慢性的な人手不足に陥っている業界が出てきています。特に飲食業界や小売業界は顕著です。


そんな中、人手不足の状況を打破すべく、AIを使った無人店舗が登場しはじめています。


まだ実験段階である無人店舗が多いのも事実ですが、今後無人店舗が普及していく流れができはじめています。


日本にあるAIを使用した無人店舗にはどのような技術が使われているのか、みていきましょう。


<目次>



ローソン氷取沢町店

2019年8月23日から半年間、横浜市にあるローソン氷取沢町店が深夜帯(午前0時〜午前5時)に無人店舗化し、スマート店舗の営業実験を行なっています。 無人営業中は、アプリのQRコードもしくは入店カードのQRコードをドア付近にある機器にかざすか、顔撮影をすることで入店できるようになります。店内に入ったら、品物を選び、ローソンスマホレジまたはセルフレジで商品をスキャンし、支払いをする流れです。 無人店舗となっているこの半年の期間中、店内に設置されているカメラにてユーザーの行動などが記録され、今後のサービス改善に使われます。


JR赤羽駅のキヨスク


▲2018年度の実験の様子

JR赤羽駅のキヨスクが、2018年10月17日から2ヵ月間ほど無人店舗だったのをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。 入口のスキャナにSuicaをかざすとドアが開いて入店できるようになり、店内で商品を選んで取りながら進み、出口で再度Suicaをかざせば購入完了、退店できる仕組みの無人店舗です。 前年には大宮駅でも実証実験が実施されたこともありました。しかしその際には、一度に一人しか入店できず、一度棚から取り出した商品を戻すと商品が認識できなくなるなどのトラブルが発生していました。 今回の赤羽駅での実証実験では改善が見られ、同時入店は3人まで、商品や顧客の認識もほぼ確実にできるようになりました。また、商品は鞄に入れても認識され、防犯面では優秀と言えるでしょう。しかしながら、来店人数が多くなると認識率が落ちてしまう点ではまだ課題があり、混雑時における商品や顧客の認識は今後の注目課題になりそうです。 買い物体験そのもの以外にも、顧客の性別・年齢、選んだ商品などのデータをマーケティングに活かしていくことも考えられます。しかし、赤羽駅の実証実験の時点では個人情報の流出が懸念となり、各種顧客データを保存せず都度消去する形で運用されていました。今後はデータの蓄積・活用といった観点も注目視されていくでしょう。 本実証実験で使われた無人AI決済システム「スーパーワンダーレジ」は、サインポスト社が開発しているもので、2019年7月1日には同社とJR東日本スタートアップが合弁で株式会社TOUCH TO GOを設立しています。


ROBOT MART 日本橋店


ロボットマートは日本初の無人路面店舗で、日本橋に1号店があります。販売されているものは主に菓子類や飲料商品です。 店内には店員はいなく、接客するのはロボット「ペッパーくん」と「モスペンくん」。また、監視カメラを使って店内を監視し、万引きなどの犯罪を抑止しています。 商品を購入する流れは簡単です。購入したい商品を商品読み取りカメラが設置されている台に置き、商品が認識され、金額がモニターに表示されるので、QRコード決済で購入完了です。決済手段は現在は2択で、「Paypay」か仮想通貨イーサリアムに対応している「ロボットマートチャレット」のいずれかです。 現在はまだ実証実験の段階のため、商品のラインナップは少なく店内のデザインも最低限となっていますが、今年2月から営業時間が10時〜19時(平日のみ)から7時〜23時(平日・土日祝)に延びるなど、今後の改善・拡大が期待できます。




モノタロウAIストア


CMなどで聞き馴染みのある「モノタロウ」は工具や業務用品、資材を販売しているECストアですが、近年、AIを使用した無人店舗の展開に乗り出しています。 2018年4月2日には、モノタロウ初となる実店舗「モノタロウAIストア」を佐賀大学キャンパス内に、オプティム社と共同でオープンしました。 この無人店舗では、毎日の店舗開店・閉店作業と商品の補充作業は人間が行い、残りの店舗運営作業はAIとテクノロジーで補っています。 入退店、商品認識、決済は専用スマホアプリで対応。アプリの登録には氏名・住所などの個人情報が入力必須となっているため、一定の犯罪抑制効果もあります。また、入退店ゲートの制御やカメラの画像解析はAIが行い、集客分析を可能にしたり、防犯を強化します。 実際の店舗での商品購入の流れは、まず入り口のQRコードリーダーにアプリのQRコードをかざすとドアが開き、入店。続いて、購入したい商品を選び、アプリのバーコードリーダでバスケットに登録。最後にアプリ内で決済すると、退店用のQRコードが表示されるので、出口ゲートにかざして退店、という流れになります。


TRIAL Quick 大野城店



トライアルは福岡県を中心に展開している大型スーパーで、24時間営業している店舗も多くあります。その中で、福岡県にある「トライアルQuick 大野城店」は、夜間は無人店舗になります。 店内に設置された200台のカメラでは、商品の在庫状態や人の動き・属性を監視。さらにショーケースの中にあるカメラで人の視線や動きも検知し、人の視線の動きや手足の詳細な動きなど、いわゆる「非購買データ」も収集しています。 これらのデータを総合して、AIが適切な商品補充/発注タイミングの判断や、デジタルサイネージの表示内容判断を実施し、効率的な店舗運営を可能にしています。また、全商品のプライスカードは電子プライスカードが採用され、需要と供給に応じて商品価格を変更するダイナミックプライシングが可能となっています。

プリペイドチャージ機

会計は完全セルフ化されていて、カートとタブレットレジが合体した「レジカート」、セルフレジ、スマホのいずれかを利用します。 決済手法は、J-Debitを活用したプリペイドカードが推奨されています。このプリペイドカードは、店内の専用機を利用して銀行口座から直接チャージできることが特徴で、ATMに寄る手間を省いてくれます。将来的にはこの専用機を使わず、スマホアプリからプリペイドカードへ直接チャージを可能にすることを目指しています。 22時〜5時の夜間無人営業中は、入口で専用アプリのQRコード、プリペイドカードをかざすことで入店できるようになっています。


beeat Sushi Buritto

「beeat Sushi Buritto」は、末広町駅から徒歩2分、秋葉原駅から徒歩9分にある寿司ブリトーのテイクアウト専門店です。全ての商品でダイナミックプライシングが用いられ、インターネットからの注文のみ受け付けているのが特徴です。 公式サイトでユーザー登録を済ませ、商品を選択し、受け取り時間を設定、決済し、時間になったら店舗に受け取りに行くという流れです。決済はクレジットカードの他にAmazon Payも利用できるのが嬉しいポイントです。 値段は時価でAIが決定しますが、おおまかな値段はホームページに掲載されています。例えば、マグロブリトーの「マグアボ・トーキョーロード」は1136円~、サーモンブリトーの「サーモン・イン・ブルーム」は、1132円~です。 商品は店舗のバックヤードで調理され、出来上がると専用ボックスに入れられます。商品表面のバーコードをボックス内のカメラが読み取り、サイネージに名前とボックスナンバーを表示させるとともに注文者へショートメールを発信します。 将来的にはバックヤードの調理もロボットに実施させ、完全無人の販売店を目指して運営を続けています。


hotel koe Tokyo


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「hotel koé Tokyo」は、アパレル事業を主軸とするストライプインターナショナル社のライフスタイルブランド「koé(コエ)」のグローバル旗艦店です。 今回注目したいポイントは同ホテルの2Fに開店したアパレルショップと、1Fのブレッド&ダイニング「koé lobby」。 まず2Fのアパレルショップでは、渋谷の顧客層に合わせて23時まで営業時間を延長。21時〜23時の時間帯は店舗が無人営業になり、セルフショッピング形式に切り替わります。この時間帯の会計はスマートレジにて、セルフ&キャッシュレスとなっています。 1Fのブレッド&ダイニング「koé lobby」では、テイクアウト商品を事前にスマホでオーダーできる「O:der」を導入。アプリから注文と支払いを済ませておき、店頭では注文した商品を受け取るだけのスムーズな対応です。


まとめ

今回ご紹介した各店舗とも、無人化に関してはまだ実験段階です。しかし、各社が実証実験を独自に着実に進めています。そして今後、AIなど最新技術を駆使した無人店舗展開の主導権を、どの企業が握っていくかが見どころとなりそうです。 万引きなどの防犯関連事項が課題としてまだ根強く残っていますが、世の中は確実に店舗の省人化・無人化へ向かっています。人手不足が嘆かれる中でも、よりスムーズに買い物ができる時代はもうすぐそばまで来ているのかもしれません。


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