2025年12月、東京ビッグサイトにて開催された国内最大級の建築・建設業界向け展示会「建設・DX展」。テックファームは、XRなどの先端技術ソリューションを携えて出展いたしました。
これまでの「XR総合展」などのテクノロジー特化型展示会とは異なる、現場の熱量と具体的な課題感など。
本記事では、当日のブースの様子とともに、現場の最前線で今何が求められているのか、分析を交えてお届けします。
テックファームブースの展示内容

今回、テックファーム初出展となる建設DX展では、当社のXRソリューションを中心に、以下を展示しました。
- XRデバイス統合管理ツール「OneXR」
- 建物や街、施設内などを「まるごと3Dモデル化」
- ロケーションベースAR
- AR/MRデバイス向け開発支援
それぞれ解説していきます。
XRデバイス統合管理ツール「OneXR」
XRデバイス統合管理ツール「OneXR」(以下:OneXR)は、複数のXRデバイスを同時に扱うシーンで、コンテンツインストール、体験内容の把握、動作状況などを一元管理できるツールです 。
主に以下のようなさまざまなシーンで活用可能です。
- 技能教育
- 防災訓練
- 施設の可視化
- 安全教育
特に、来場者からは共同作業ができるような保線工事の共同作業などに使えるツールとして、興味を持ってくれた方が多くいました。
建物や街、施設内などを「まるごと3Dモデル化」
まるごと3Dモデル化では、特に測量、施工管理、プレゼン、点検における3Dデータ活用への関心が高い方が多くいらっしゃいました。
今回展示していた病院モデルを使って、外壁塗装のシミュレーションを行うなど、顧客に色の選択肢を示すのに役立つような活用ができます。
また、点検においては、老朽化した橋梁のひび割れなどの劣化状況をドローンで撮影した 3D データ化することで、写真データよりも特定の場所を容易に見つけることができ、効率的な点検が可能になります。
全体的に、建物のリニューアル計画における現在の状態の計測や、アスファルトや砂山の容積の計測など、3D データ化による効率的な計測に高い関心が集まっていました。
また3Dモデル化の手段の一つとして、カメラを搭載したドローンも展示していました。対象物のまわりを旋回し、高精度な3Dデータを作成できます。
実際にドローンを使って、3Dモデル化の撮影風景の動画は以下より御覧ください。

ロケーションベースAR
ロケーションベースARは、「AR付箋」を活用した現場伝達のスマート化について解説しています。AR付箋は、ロケーションベースAR技術を利用し、テキスト、動画、3Dなどのコンテンツを「指定した場所」に固定表示できる技術です。
これにより、利用者の視界に直接必要な情報を届け、現場の安全と効率を支えることが可能になります。
前述でも述べた3Dモデル化したコンテンツとの組み合わせも可能です。ARグラスを活用することで、作業しながら手ぶらで確認できるコンテンツにより、作業の効率化が期待できます。
今回の出展でわかったことは、施工管理に関しては、BIM モデルや CAD データだけでなく、土地の現状(土や土の盛り方など)の 3D データがリアルタイムに近い形で求められているようです。
ロケーションベースARは、3DデータとAR技術をかけ合わせ、発展的なデータ活用が期待できます。
AR/MRデバイス向け開発支援
今回、テックファームがデバイスのホームアプリケーションとプリインストール機能を含めたソフトウェアおよびインフラの開発を担当したXRデバイス「MiRZA(ミルザ)」を展示しました。実際に装着してみいという方も多く、どのような業務で活用できるか興味を持っていただいていました。
ARはこれまで紹介した展示ソリューションを組み合わせ、「明日の現場を楽にする手段」として活用できます。
関連プレスリリース(テックファーム、NTTコノキュー社・ディーエムエス社の 倉庫ピッキング業務改善PoCに技術提供)
「現場主導型DX」の現在地と、3Dデータ活用の新潮流
今回の建設DX展では、日夜現場で指揮を執る施工管理、測量、点検などの実務を担うプロフェッショナルたちが多数でした。先端技術そのものへの好奇心よりも、「今ある業務の工数をどう削るか」という極めて実利的な視点が会場を支配していました 。
一方で、今回の展示会を通じて一つの課題も浮き彫りになりました。 多くの来場者の関心は「どのように3Dデータを取得するか」という入り口の部分に集中しており、取得したデータをAR(拡張現実)で現場に投影したり、VRで遠隔指示を出したりといった「発展的なデータ活用」については、まだ検討の遡上に載っていないという現状です 。
まとめ
建設業界には、設計から設備、施工管理まで多岐にわたる専門分野があり、それぞれの現場に固有のニーズが存在します 。
現場が求める「使いやすさ」と、経営が求める「データによる変革」。この両者を繋ぐ架け橋として、テックファームはAR/VRを含む最適な3Dデータ活用のあり方を提案し続けてまいります 。












