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ARグラスにおける文字表現の可能性を探る― モリサワと取り組む、MiRZA × ヴァリアブルフォント簡易検証 ―

  • 5 日前
  • 読了時間: 7分
ARグラスにおける文字表現の可能性を探る― モリサワと取り組む、MiRZA × ヴァリアブルフォント簡易検証 ―


テックファームでは、ARグラスを活用した業務支援・現場支援の可能性について、実運用を見据えた検討と検証を継続的に行ってきました。


単発の技術検証に留まらず、業務フローへの組み込みや現場での使われ方を前提とした検討を重ねる中で、デバイスやアプリケーションの性能だけでは語れない課題も徐々に明らかになってきています。

 

そのひとつが、ARグラス上に表示される「文字」の扱いです。

 

ARグラスは、スマートフォンやPCとは異なり、人の視覚特性と外界環境の影響を同時に受けるデバイスです。



MRデバイス装着時の視界イメージ(合成)
MRデバイス装着時の視界イメージ(合成):現実の風景上に情報が重ねて表示されるため、文字の見え方は外界環境の影響を強く受ける。


そのため、従来のUI設計をそのまま当てはめることはできません。

 

本記事では、そうした課題意識のもと、ARグラスにおける文字表現の可能性に着目し、MiRZA上でヴァリアブルフォントを用いた簡易検証を行った結果と、そこから得られた示唆について紹介します。




ARグラスにおけるUI設計の前提条件



個人差と環境差を同時に受けるデバイス

 

ARグラスは、実際に見えている風景(シースルー)上に情報を重ねて表示するデバイスです。

表示される情報は、現実世界の背景と常に重なり合うため、外界の影響を強く受けます。


この特性により、以下のような課題が常につきまといます。

 

・使用者ごとに視力や見え方が異なる  

・メガネ常用者がそのまま使用できないデバイスも少なくない  

・外界の明るさや背景の色・情報量に強く影響される  

 

特に、業務効率化を目的にARグラスの導入を検討している現場では、

 

・危険認知・危険回避  

・周囲状況の把握  

・デバイスが何かしらの事情により使用できなくなった場合でも、視野が確保されていること  

 

といった要件も同時に満たす必要があります。

 

そのため、可読性を高めるために文字を強く主張させすぎるUIは、外界認識を阻害し、本来の目的から外れてしまう可能性があります。

 

ARグラスには、「文字は読めるが、主張しすぎない」という、非常に繊細なバランスが求められています。


ARグラスにおけるUI表現の比較
ARグラスにおけるUI表現の比較:文字を強調しすぎると外界認識を妨げ、控えすぎると情報として認識できない。両者のバランス設計が重要となる。


ヴァリアブルフォントという選択肢



DriveFlux を用いた事前検討

 

こうした背景を踏まえ、当社ではヴァリアブルフォントに注目しました。

 

ヴァリアブルフォントは、Weight(太さ)などのパラメータを連続的に調整できるフォント技術です。

これにより、

 

・使用者ごとの見え方の違い  

・外界環境(明るさ・背景)の変化  

 

に応じて、表示を柔軟に最適化できる可能性があります。

 

今回の検証では、モリサワ社にご協力いただき、

DriveFlux を MiRZA 上で表示しました。

 

まず社内にて事前確認を行ったところ、

 

・外界環境によって読みやすいWeightが変わりそう  

・個人差も一定程度存在しそう  

 

という感触が得られました。

 

この仮説を補強する目的で、実際の展示会会場において簡易検証を実施することとしました。



展示会会場での簡易検証



検証実施概要

 

検証は、2026年 1月に開催された「ウェアラブルEXPO(ウェアラブルWorld)」の展示会会場にて実施しました。

 

会場内には、照度の高いエリアと比較的暗いエリアが混在しており、ARグラスの可読性検証が実施可能な環境でした。

 


検証方法

 

・使用フォント:DriveFlux  

・Weight:300 / 500 / 700 の3種類  

・明所・暗所それぞれに3種類ずつ表示  

・各環境で「最も読みやすいもの」を1つ選択  


この3種類のWeightは、差が近すぎず、かつ肉眼で明確に違いを認識できる範囲として設定しています。大きく離れすぎた値ではなく、実際のUI調整を想定した現実的なパラメータとして選定しました。

 

比較的照度の高い方向(明所)と、低い方向(暗所)を意図的に分け、同一被験者に対してそれぞれ評価してもらう形式としています。



フォントWeightの違いによる視認性比較(社内サンプル)
フォントWeightの違いによる視認性比較(社内サンプル):同一条件下でも文字の太さにより見え方は大きく変化する。本検証では300 / 500 / 700の3段階で評価を実施した。


検証結果

 

展示会期間中、70名以上の方に体験・アンケートへご協力いただきました。


その中で、明所・暗所の両条件で評価が完了したデータを対象に集計を行い、評価条件が揃った35名分を有効データとして分析しています。

 

展示会という環境特性上、体験時間やデバイス設定状況にばらつきが生じるため、今回は評価条件を揃えたデータを対象とした分析としています。



明所・暗所におけるWeight選択結果


集計結果は以下の通りです。

 

・明所・暗所で同じWeightを選択したユーザ:23名  

・明所・暗所で異なるWeightを選択したユーザ:12名  

 

約34%の被験者が、「環境によってフォントのWeightを変えた方が読みやすい」と感じている結果となりました。

 

さらに、Weightを変更した12名の内訳を見ると、

 

・明所でより細いWeightを選択:66%(8 / 12)  

・明所でより太いWeightを選択:33%(4 / 12)  

 

という結果でした。



背景が明るい場合

背景が暗い場合


得られた知見と考察


今回の簡易検証から、以下のような示唆が得られました。

 

・外界が明るい環境では、比較的細い文字でも視認性を確保しやすい可能性  

・一方で、外界が明るい環境においても、比較的太い文字を好む方が相当割合(33%)存在  

 

この結果から、

 

・「明所では細く、暗所では太くする」といった単純な環境連動ロジックでは対応できない可能性   

・可読性の最適解は、環境要因だけでなく個人差の影響が大きい  

 

という点が改めて浮き彫りになりました。

 

また、ARグラスの可読性検証においては、文字そのものの読みやすさだけでなく、外界認識のしやすさを並行して評価する必要があります。

 

なお、 本検証にご協力いただいた、株式会社モリサワ様より、本検証の結果を受けて以下のコメントを頂戴いたしました。



本検証に参加いたしましたモリサワの山田です。 今回、AR表示環境における可読性の課題と可能性を具体的な結果で確認でき、非常に価値のある検証に参加させていただいたと感じています。 特に、明所・暗所といった環境条件だけで最適な文字ウェイトを一律に決めることは難しく、ユーザーごとの感じ方の違いが結果に強く表れていた点は、フォント設計の観点からも非常に示唆的でした。可読性だけでなく、視認性・遮蔽感・情報量のバランスが重要であることを改めて確認できたと受け止めています。 ARでは実世界との重なりを前提とするため、ユーザーや環境に応じて調整の余地を持たせるという考え方は、今後のAR UIにおいて重要な視点であると思慮しております。 モリサワ 営業部営業二課 山田祐詩


今後に向けた検討ポイント


今回の検証を通じて、次のような検討テーマが見えてきました。

•使用者自身がWeightを調整し、最適値を見つける方式の有効性

•可読性と外界認識のバランスをどう評価・設計するか 

•展示会や実環境における制約を踏まえた検証手法の工夫

 

 ARグラスには、熱やバッテリー、設置深度といった特有の制約がありますが、それらを前提とした上で検証方法やUI設計を工夫していく余地は十分にあると考えています。

 



まとめと今後について

 

  

今回の簡易検証から、

 

・ユーザごとに文字の表示Weightを調整するUI  

・外界の照度・明度に合わせてWeightを動的に変化させるUI  

 

といったアプローチには、引き続き追求する価値があると考えています。

 

当社では今後も、モリサワ社と連携しながら、MiRZAを活用した透過型デバイスにおける可読性検証を継続していきます。

 

 MiRZAを用いたフォント検証の体験や、ARグラスを活用した業務課題の整理・検討についてのご相談など、ご関心がありましたらぜひお気軽にお問い合わせください。

 

ARグラスを、現場で本当に使われるデバイスにしていくために。


当社では、実務視点での検証と知見の蓄積を今後も進めていきます。







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