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【2021年最新版】ERPソフトウェア10選

  • 2021年4月26日
  • 読了時間: 13分

更新日:2月5日

企業で抱えるデータはビジネスにおいても大きなチャンスを生み出すと言われ、企業規模を問わずデータ活用への注目が集まっています。


その一方で、社内で部門ごとで蓄積されたデータをうまく統合し活用することに課題を感じる方も多いのではないでしょうか?


近年、そんな課題を解決する手段として企業導入が浸透し始めているERP。 基幹システムや業務システム導入時にはERPを検討することで、企業資産となるデータを経営戦略・経営の意思決定の材料として生かすことが可能になります。


本記事では、そもそもERPとはなにか?基幹システムや業務システムとの違いや、導入するメリット、ERPの導入が進んでいる背景やメリットを解説した上で、中小企業などにおすすめできる「低コスト」で「スピーディー」に導入が可能なERPソフトウェアを具体的に紹介していきます。

<目次>


基幹システムや業務システム導入時に知っておきたいERPについて

本章では、新しくシステム導入やシステム刷新を検討する企業様向けに、システム導入前に知っておきたい基幹システムや業務システムとERPの違いや、ERPの概要と導入が進む背景、導入メリットについて解説していきます。

基幹システム・業務システム・ERPの違いとは?

ERPとは、エンタープライズ・リソース・プランニングの略で、経営資源となるあらゆるデータを統合的に一元管理し、経営の効率化を図る手法や概念を指します。ただ一般的にはこれらを管理するビジネス管理ソフトウェアやアプリケーションを指すことがほとんどです。ERPは、基幹システムと業務システムの両方を統合したようなソフトウェアで、部門間のデータ連携をシームレスにする役割を持っています。

基幹システムとは?

業務上で「必要不可欠なシステム」のことを指します。例えば生産の計画・指示・実績を管理する生産管理システムは生産する上で必須と言える、生産業務の基幹システムとなります。

ほかにも在庫管理、仕入れ管理、会計管理、給与管理などがあげられます。そのシステムが停止することで経営に多大な支障や損害を及ぼす可能性のあるシステムは基幹システムに相当します。


業務システムとは?

業務の「支援、効率化を図るシステム」です。例えば営業活動を円滑に行うために利用する営業支援システムなどがこれに該当します。営業支援システムは営業活動を効率化することを目的としており、システムが停止しても業務停止をおこすような事態にはならないのが区別するポイントです。

ERPは、この基幹システムや業務システムで業務や部門ごとで独立し管理されていたデータを共通のデータベースで一元管理することで経営の意思決定に役立てることが最大の目的です。 昨今では、経営者の勘や経験に頼った経営戦略や経営判断だけでは変化の激しいビジネスに適応していくことは難しくなっています。ERPは、一元管理されたリアルタイムのデータを軸にビジネスを展開する仕組みを作るために必要とされているといえます。

企業の抱えるビジネス課題とERP導入メリット

ITの急速な発展やコロナの影響など、企業のビジネスも世の中の変化にスピーディーに適応する力が求められています。 そんな中、企業の課題としてあげられるのは、「部分的なシステム導入」によるデータの不活用です。特に300名前後の会社では、業務で必要とされる販売管理や勤怠管理、経費管理などの業務システムを業務ごとで切り分け導入するケースが多いのが現状です。 業務毎でバラバラのシステムでデータを管理することにより、業務をまたがったデータ分析をしようにも膨大な時間と労力が必要になります。業務ごとの限定的な範囲で作業効率化ができても、蓄積されたデータを経営戦略や経営の意思決定の材料として利用するには、各システムから必要となるデータを集計・加工・帳票にまとめ直した上で、分析する必要が出てきます。そうすれば、分析に時間を要し、経営の意思決定の材料にデータを使うことが難しいのです。 社内データを一元管理し、リアルタイムで全社データを可視化できる状態にしておくことで、データに基づく俯瞰的な経営判断ができ、ビジネススピードも格段に上げることができるのです。 2点目は、既存システムがビジネス環境の変化に追いつけていない点にあります。昨今のビジネス環境の変化スピードは凄まじく、この変化に合わせてシステムフローも変えていく必要があります。しかし、各企業向けに最適化された自社システムを改修するには、膨大な時間とコストがかかることがほとんどで、結局は人による手作業で対応せざるを得ない現状があるのです。特に、長年利用しているオンプレミスシステムは、システムの複雑化・ブラックボックス化・老朽化が進む傾向があり、DXへの関心が高まる中、企業競争力を維持するためにもこれらの対応が急務となっています。 パッケージ化されたERP導入により、個別のシステム開発が不要となり、また開発自体も汎用化されます。また自社のビジネス変化に合わせたシステムフローの変更もパッケージの活用で柔軟に対応できるため、個別の開発者に依存したシステム、すなわちシステムのブラックボックス化も防止出来ます。


ERP導入の際に検討すべきこと

本章ではERPを導入する際、注意するポイントをお伝えします。主に導入前に検討したいポイントは、「利用環境」および「開発形態」の2つのポイントです。

パッケージ型ERPとSaaS型ERPの選定

まずは利用環境について検討する必要があります。ERPを導入するには、主にオンプレミス環境へのパッケージ型ERPを導入する、もしくはクラウドサービスであるSaaS型ERPサービスを利用する方法があります。違いは「オンプレミス環境」か「クラウド環境」かです。 パッケージ型のERPを導入する注意点として、まずパッケージを自身で用意した端末にインストールする必要と手間がかかります。またインストール後も、定期的にパッケージのバージョンアップを管理していく必要があります。 その一方でクラウドサービスは社内にサーバを持たなくてもよく、導入後のソフトウェアバージョンアップについてもベンダー側が一括で管理します。SaaS型であればパッケージ型と違い自分自身でメンテナンスする必要がなく、常に最新の状態でソフトウェアを利用できます。そのため、業務負担の軽減になり、長期的に安心して利用を続けることができます。またクラウドで管理されるため、インストール端末に限定されず、どこからでもアクセスすることができ、作業の利便性にも繋がります。

OSS(オープンソースソフトウェア)・SaaS型・フルスクラッチの選定

続いて、検討すべきは「開発形態」です。開発形態としては、OSS、SaaS型、そしてフルスクラッチの3つがあります。フルスクラッチは前段でも述べた通り、自社で独自のシステムを1から作ることを指しますが、開発に多大な費用と時間が必要になることや、長期運用していく中で、システムの複雑化・ブラックボックス化につながる危険性があるため細心の注意が必要です。 お手頃さや導入までのスピードを重視する際は、OSSないしはSaaS型サービスのいずれかの利用をお勧めします。 OSS型は、非常に低コストでの導入が可能で、拡張性が高いことがメリットとなります。しかし、オープンソースという特性上、作成者側の保証がなく、セキュリティ面の脆弱性にも対応してもらえないデメリットがあります。よって自社で責任もって対応するか、ベンダー側で保守してもらうなどの対策が必要となります。 それに対しSaaS型は、システム運用やセキュリティ対策をベンダー側が対応してくれるため運用負担を減らせるメリットがあります。しかし月額の利用コストが必要になることや、カスタマイズの自由度が低いなど、希望どおりの形にならない可能性があります。 OSS型、およびSaaS型のいずれを利用するかは、コスト、およびカスタマイズの自由度といった点で選択すればよいでしょう。


はじめてのERP導入−コストを抑えて短期間で導入できるソフトウェアまとめ

ここからは、ERP導入に向け、低コストかつ短期間で導入できるERPソフトウェアとして、「無料OSS ERPソフトウェア」と「SaaS型ERPソフトウェア」を紹介していきます。

とにかく低コストでERP導入 無料OSSソフトウェア


iDempiere

iDempiereは、元祖OSS型ERPと呼ばれるほど歴史の長いERPです。それ故機能なども非常に充実しており、導入実績やノウハウが多数ある点も安心できる点といえます。 主な機能は、「販売管理」、「購買管理」、「在庫管理」、「生産管理」、「会計管理(財務会計/管理会計)」、「顧客管理(CRM/SFA)」と商用ERPと引けを取らないほどです。また、多くの言語、通貨に対応しており、支社やグループ会社が企業をまたがって利用するケースにも適応できます。 費用はソフトウェア利用費については無料ですので、導入コストを抑えることが可能です。

Aerps One

Aerps Oneは、販売、在庫、購買の3つの業務に特化した、製造業や流通業向けのOSS ERPです。こちらも歴史が古く、多くの導入実績やノウハウがある点がポイントです。また機能を絞っている分、1つ1つの機能が洗練されている点も特徴です。 ソフトウェアライセンス費用は無料ですので、コスト面を抑えることが出来ます。複数の言語、通貨にも対応しており、グローバル企業での導入も可能です。 また、パラメータ設定のみで簡単にカスタマイズできる点もこの製品の特徴で、お客様業務にソフトウェア側をあわせていくことが可能です。

Odoo

Odooはワールドワイドで5万件以上の導入実績、45種類という多機能なOSS ERPパッケージです。導入実績やノウハウの多さは他製品同様この製品の特徴と言えるでしょう。 ソフトウェアライセンス費用は他製品同様、無料です。また多くの言語、通貨に対応しておりグローバルでの導入も可能です。カスタマイズについてはOdooスタジオというGUIツールでDBカスタマイズなど多くの対応が出来る点も特徴といえます。

OpenBravo

OpenBravoは全世界でダウンロード数200万件を突破したOSS ERPです。この製品の大きな特長はPOSレジ機能の搭載、およびモジュール型構成の2点と言えるでしょう。 1つ目はPC上で動作するPOSレジ機能を搭載しており、これが ERP本体と連動している点です。OpenBravo自体は多くの機能を持っていますが、このPOSレジ機能を搭載したことで小売業での利用が多いと言われています。 またソフトウェア構成をモジュール型にしたことで、多くのデベロッパーが追加モジュールを提供しています。無料であるERP本体と違い、追加モジュールは有料ですが、小売り向けに洗練されたモジュールが多く存在しており、これらの利用により開発期間の短縮化が期待できます。


圧倒的な導入スピードとコストを取るならSaaS型ERP

本章では6つのSaaS型ERPについてご紹介します。SaaS型は、クラウドサービスとして提供されるERPで、即時導入が可能な点やシステム管理の負担から解消される点がメリットと言えます。


販売・生産管理

Zohoは、主に販売・生産管理に強いのSaaS型ERPサービスです。 この製品の特徴はSaaS型のデメリットと言われるカスタマイズの部分を充実させている点といえるでしょう。 画面カスタマイズや他システム連携機能など多くのカスタマイズ機能を利用、自社のビジネスに最適化することが可能です。 また、料金体系についても3ユーザで基本機能のみであれば無料で利用でき、以降は月額1,440円/ユーザ(年間契約)から利用できるため低コストでの導入することができます。また追加機能毎で4段階のライセンスが準備されているので、必要な機能を細かく追加できることも使いやすいポイントと言えるでしょう。

クラウドERP ZAC =特定業種向け

ZAC(オロ)の特徴は、案件やプロジェクト軸で管理するERPシステムという点です。コンサルティング会社やシステム開発会社、士業などプロジェクトや契約単位でビジネスを行う企業向けのERPと言えるでしょう。 他のERPと違い、販売、購買管理に加え、工程・工数管理やワークフロー管理などプロジェクト管理ツールとしての要素を兼ね備えており、プロジェクトと売り上げを連携できるなど他にはない機能を持っています。 費用については、初期費用と月額費用が必要です。利用するモジュール毎で費用が異なります。


会計・人事労務

TVやYouTubeなどでも頻繁に紹介されているfreeeは、人事および会計部分に特化したERPです。この製品の特徴は業務に必要な多くの帳票が準備されている点、および個人事業主から20名以上の法人まで幅広い企業に対応できる構成となっていることです。 また料金は利用する機能毎で課金されるため、会計ソフトのみ、人事労務ソフトのみといったスモールスタートも可能です。 また他システムとの連携機能も充実しており、Salesforceなどメジャーな業務システムとの連携により更なる業務効率化を図ることもできます。

マネーフォワード クラウドERPは、freee同様、人事および会計部分に特化したERPです。個人事業主から大企業向けまで幅広い企業に対応できることが特徴です。 こちらの料金体系は、個人事業主、中小企業、大企業といった規模別で料金プランを定義しています。個人事業主であれば800円/月から、中小企業であれば2,980円/月からというリーズナブルな費用で利用できる点もポイントです。また、他のバックオフィスシステムとの連携が出来る点やAIによる業務自動化が出来る点も特徴と言えるでしょう。


汎用タイプ

NetSuiteはoracle社が提供するERPで、ERP/財務会計、CRM、Eコマースなど、ありとあらゆる機能を搭載しております。 NetSuiteの特徴はその料金体系と言えます。一般的に非常に分かりづらいとされた料金体系をシンプル化し、プランをたった3つにした点と言えるでしょう。 また、導入2ヵ月でカットオーバー可能、導入初日から利用できるダッシュボードなど大規模ERPにもかかわらず短期間で立ち上げられる点もNetSuiteの特徴といえるでしょう。

大企業での導入実績が多く、企業管理向けに必要な機能を網羅的にカバーしているERPのクラウド版が、SAP Business ByDesignです。急成長する中堅企業向けに開発されており、他システムのとの連携機能を多く持ち、拡張性に富んでいるのもこのサービスの特徴です。これまで多くの企業に導入された実績から多く、世界の成功事例のノウハウやドキュメント類がテンプレートとして豊富に用意されている点が最大のメリットと言えるでしょう。 利用料金体系は、大きく3パターンに分類するというシンプルな構成で、月額基本料金は40万円〜となっています。


まとめ

昨今、多くの企業で課題となっている「社内資源のデータの管理・活用」や「変化への適応力」。ERPにより社内資源を一元管理することでビジネスにも大きな影響を与える可能性があります。 基幹システムや業務システムを導入・刷新を検討する際には、目の前の限定的な業務効率化だけに捉われないことも必要です。企業の資産となるデータを活用したビジネスを展開するには、ERPによるシステム統合やシームレスなデータ連携が必要不可欠だからです。 ERPの導入には膨大なコストや労力が懸念される傾向がありますが、今回紹介したOSS型やSaaS型であれば短期間、低コストでのERP導入が可能です。 今後、ますますDXが推進される中、社内資源であるデータ管理や活用が、今後のビジネスを左右する重要な役割となっていきます。まずは、限定的な範囲からでもERPの導入を検討し、データビジネスへの第一歩を踏みだしてみるのはいかがでしょうか?


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