東芝キヤリア様は、業務用エアコンや産業用の熱源機を中心に、エネルギー効率に優れた製品を統合したサステナブルなソリューションを提供されています。2023年4月に、店舗やオフィスなどに設置されている業務用エアコンに使用する操作リモコン『省エネ neo リモコン』を新たに発売開始されました。本商品では、サポート機能としてスマホアプリ「e-Remo+(イーリモプラス)※1」が用意されており、このアプリとリモコンを接続することで、スマホからエアコンの運転操作、設定温度などの情報表示、各種設定などが可能となります。
テックファームは、本アプリにおいてAndroid /iOSのアプリ開発を担当しました。
※1e-Remo+(イーリモプラス)は、東芝キヤリア株式会社様の登録商標です。
近くの業務用エアコンをスマホで運転操作
業務用エアコンをスマホアプリで操作するために、「e-Remo+」ではBluetoothを使用しています。エアコンのリモコンとスマホをBluetoothで接続することで、アプリを通してエアコンの操作ができるようになります。
当初、東芝キヤリア様が提供するアプリとしてエアコンを操作するものは既にありましたが、一部の機器にしか対応していませんでした。「e-Remo+」では多くのリモコン機能をアプリに集約しており、店舗・オフィス用エアコン、ビル用マルチエアコン、全熱交換ユニットの機器操作に対応しています。
アプリの機能
※2 本機が対応している Bluetoothの通信距離は、見通しが良い場所で約 10mです。障害物や別の電波機器の影響で通信距離が短くなる場合があります。
テックファームのソリューション
「e-Remo+」の提供にあたり、東芝キヤリア様は豊富なアプリ開発実績をもつテックファームを選定いただき、Android/iOSスマホアプリの開発を当社が担当しました。
スマホアプリで近くのエアコンを操作するために、Bluetoothモジュールを搭載した、デバッグ治具(ジグ)※3を提供いただき、実物と同じ操作をしながらテックファームでは開発しました。デバッグ治具を活用することで、エアコン操作をテストしながら正しく作動するかを確認できました。
Android/iOSアプリの開発には、Google社が提供するクロスプラットフォーム「Flutter」を利用しており、コスト削減とスピーディーな開発を実現しています。
また、東芝キヤリア様の業務用エアコンは世界各地で利用されていることから、日本語・英語を始め、13の言語に対応し、様々なスマホ端末に合わせた対応も行なっています。
※3 治具とは部品や工具の作業位置を指示・誘導するために用いる器具全般で、デバッグ治具は実際の器具(今回はエアコンや室外機)のファームウェアが書き込まれており同等の機能をシミュレートしたもの。