シーシャ専門店「チルイングループ」のLINE連携デジタル会員証システム開発

デジタル会員証で顧客来店データ蓄積、今後のマーケティング施策に活かす
チル株式会社様は、2011年に東京都杉並区高円寺にオープンされた水タバコ/シーシャ専門店「チルイン」を皮切りに、同業態にて都内ターミナル駅にシェアを広げるとともに、よりラグジュアリーな空間を提供する「チルアップ」と業態を広げていらっしゃいます。
今回テックファームは、チルイングループの両店舗「チルイン」と「チルアップ」で来店ユーザーのデータ蓄積を目的に、LINE連携デジタル会員証のシステムを開発しました。

当初の課題

チルイングループではLINEのスタンプカードとクーポンは活用していたものの、個人の来店データは取得できておらず、お客様に合わせたコミュニケーションに限界がありました。
さらに、水タバコ/シーシャを提供しているという店舗の特性上、お客様の来店時に必ず年齢確認を行う必要があり、当初は過去来店有無を問わず、すべてのお客様に毎回年齢確認を行なっていました。

顧客データ取得とスムーズな入店を同時に実現

来店したお客様が提示するLINE上のデジタル会員証と、店舗側でその会員証を読み取り、履歴を管理する店舗側のシステムをテックファームは実装しました。

お客様は来店時に、LINEのデジタル会員証を提示し、店舗スタッフはその会員証を読み取ります。すると、店舗スタッフの端末には年齢確認実施画面が現れ、スタッフに確認を促します。過去に既に年齢確認を行なっている場合はその旨が表示され、再来店時のやり取りをよりスムーズに行うことを可能にしました。

会員情報はLINEユーザーIDを軸に管理しており、入店時に会員証読み取りを行うことで来店データが蓄積されます。店舗毎の来店履歴や来店頻度が把握できる*ようになり、お客様の来店履歴に応じたコミュニケーションが実現できるようになります。また今後、LINEのリッチメニュー管理ツールと連携させ、アンケートで取得した属性も加味したメッセージ配信などのプロモーションに役立てる予定です。

*来店履歴や頻度などの分析は別途ツールを要します。

会員証画面
会員証
管理画面ログイン
管理画面ログイン
年齢確認実施画面
年齢確認実施
年齢確認済みの場合の画面
年齢確認済みの場合

テックファームのソリューション

チル株式会社様はLINE公式アカウントを既にお持ちだったこともあり、今回LINE LIFF(LINE Front-end Framework)を活用し、新たな会員データベースを作らずに元々お持ちの会員組織を有効活用しました。LINE LIFFは、LINEのユーザーIDを取得し、ユーザー情報を活用することを可能にする、LINEが提供するウェブアプリプラットフォームです。

その他にも、運用コストを抑えることを目的にAmazon S3(Amazon Simple Storage Service)を採用し、サーバーレスで構築しました。

また本プロジェクトでは、要件定義の段階から週1回の打ち合わせを行い、コンセンサスを取りながら進めました。その結果、大きな遅延や認識の齟齬は発生せずスケジュール通りのリリースができました。

リリース後の反響と今後

本システムをリリースして早速データが集まっており、リリース1ヶ月程で既に約1万5,000人分の来店データが蓄積でき、LINEの友だち登録数も伸びています。事前に利用方法のレクチャーも行ったので、現場でのオペレーション面でも大きな問題はなく運用できているとのことです。
今回は顧客データを取得する第一フェーズが出来上がり、今後は、お客様のフレーバーの好みを取り入れるなど店舗誘導や販売促進に繋がるご提案をしていきます。

 

・チルイン公式サイト:https://shisha-chillin.com/
・チルイン公式LINE:https://page.line.me/?accountId=yxy7611w

まずはお気軽にご相談ください

新規ITサービスの立ち上げや、既存ITサービスの改善でモヤモヤしていることがあればお気軽にご相談ください。

問題やモヤモヤの原因を見つけ出し、解決方法のご提示と、解決手段をご提供いたします。