虎ノ門ヒルズのインキュベーションセンター「ARCH」デザイン思考アプローチによるシステム開発

イノベーションを創出する新たな形のワークプレイス

森ビル様が管理運営する虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーの4階に、大企業の事業改革や新規事業創出をミッションとする組織に特化して構想されたインキュベーションセンター「ARCH」が開設されました。

テックファームはこの「ARCH」における、会員専用ツール（コミュニティシステム）のサービス設計と開発、運営者向けシステムや位置情報管理システムの設計・開発まで、デザイン思考のアプローチを通じて、プロジェクト立ち上げ当初から森ビル様と協働いたしました。

テックファームのソリューション

それぞれのシステム開発に至るまでに、まずは事業創出を支援する「場」がどうあるべきかを観点としたサービス設計を行いました。施設のコンセプトに合わせてユーザーのカスタマージャーニーを整理し、デジタル化するものとアナログで行うものを明確に整理した上で、システムの企画を行いました。 コミュニティシステムは一部機能を除いてスクラッチにて開発し、会員のユーザー体験に合わせたUI設計を含めたお客様のこだわりを形にしています。 運営者向けシステムはパッケージのクラウドサービスのカスタマイズを行い、コストパフォーマンスと顧客ニーズの実現のバランスを考慮しています。さらに当社が保有するIoTプラットフォーム「MoL（Monitoring of Location）*」と、「ARCH」フロア内に敷設したWi-Fiをビーコンと連携することで、会員とスタッフの位置情報を取得できる位置情報管理システムもご用意しました。これは、会員の在館状況が確認できるこの仕組みで、会員同士のコミュニケーション活性化やコラボレーション機会の創出を実現しています。

＜サービス設計から開発までのプロセス＞

• 施設の役割やコンセプト、会員の施設内の体験設計のファシリテーション

• システム化する機能の定義

• システム要件定義、システム設計、開発

＜コミュニティシステムの主な機能＞

• プロフィール/会員の担当プロジェクト情報の作成/編集/閲覧

• スレッド（興味を持った会員同士が自由に参加し会話できる機能）

• イベント情報・お知らせの掲出

• 会議室予約管理

• アカウント管理をはじめとする管理者機能

• 会員毎の在館・非在館の表示

＜運営者向けシステムの主な機能＞

• 相手先/契約/取引/区画・設備管理機能

• 請求機能：ペイメントサービスと連携し請求処理

＜位置情報管理システムの主な機能＞

• コミュニティシステムへの在館情報連携

• リアルタイムでの位置情報確認

• 位置情報データ蓄積・CSVファイルエクスポート（時間帯/エリア別の利用状況の分析などに活用）

  
  

*MoL（Monitoring of Location）とは、屋内・屋外それぞれの位置測位を目的としたIoTプラットフォームです。デバイスや通信方式を利用環境に合わせて選ぶことができ、クラウド基盤やアプリケーションをあわせて提供することが可能なため、IoTの早期構築を支援します。