株式会社出雲記念館様 披露宴会場イメージをVR空間でシミュレーション

3Dモデル化、VR空間構築で課題を解決

会社紹介

株式会社出雲記念館様は、福井県福井市で縁結びの神・福の神である大国主大神を御祭神とする出雲大社福井分院を主体としながらウェディング事業を展開し、結婚式場「八雲迎賓館」での挙式・披露宴サービスを提供している会社です。

プロジェクト概要

今回、公益財団法人ふくい産業支援センターが交付する「5G等通信環境を活用した実証事業補助金」を活用し、披露宴会場のイメージをVR空間で再現する実証実験を行いました。

課題と背景

披露宴会場側の課題として、会場の空いている限られた時間で打ち合わせをしなければならない、打ち合わせの準備に時間とお金がかかる、打ち合わせ後の手戻りが多い等がありました。
新郎新婦側の課題として、休日に打ち合わせの時間を取らなければならない、披露宴会場まで出向かなければならない、具体的にイメージできないと決められない等がありました。
出雲記念館の伊藤文啓様(常務取締役)は、披露宴会場をVR空間で再現できればこのような課題が解決できるのではないかと考え、ふくい産業支援センターへ相談していました。
支援センターが県内でVRに詳しい企業を探している中で、テックファームの技術が伊藤様の探しているものとマッチしているという点からご紹介いただくことになりました。
テックファームの3Dモデル化、VRコンテンツの実績が出雲記念館様の求めるサービスとマッチしたことに加え、ふくい産業支援センターから5G補助金を活用するお話も頂いた結果、実証実験からスタートすることになりました。

テックファームの取組み

今回、テックファームは以下の取組みを行いました。

・披露宴2会場のVR空間構築
・パソコン、Meta Questを使い婚礼専門プランナーと新郎新婦が同じ披露宴会場で
 装花、テーブルクロスのイメージを体験できる環境構築
・精細な装花、テーブルクロスの3Dモデルをいかにストレスなく通信できるかを
 4G、 5G(インターネット網・閉域網)、光ネットワーク(Wi-Fi)で比較検証
・高精細大容量の3Dモデルを通信するためにNTTドコモが提供する「docomo MEC」
 を利用した実証実験
・実際に披露宴を行う新郎新婦に体験していただき、フィードバックを得る

こだわったポイント

披露宴会場をよりリアルに感じていただくには精度の高い空間イメージが必要不可欠だったため、空間の再現にこだわりました。
実際の披露宴会場を写真撮影し、撮影した画像や測量値を元に披露宴会場の空間を再現しましたが、光沢のある床に反射する照明の明暗、窓からの採光、風景の再現に苦労し多くの時間を費やしました。
精細な装花を再現すると同時に通信速度やMeta Questの動作に影響が出ないようにしなければならなかったため、撮影手法や3Dモデリング方法を何パターンも試し調整を行いました。

本プロジェクトの成果と今後に向けて

今回のプロジェクトで構築した披露宴会場のVR空間、装花とテーブルクロスのイメージ体験は現在、実用化されています。
今後は、実証実験の際に体験していただいた新郎新婦や婚礼専門プランナーから頂いた以下のご要望を踏まえてバージョンアップを検討しています。

・装花、テーブルクロス以外のアイテム配置や切り替え
・列席者数に合わせた席数やテーブル位置の変更
・列席者のアバターを配置し、当日の臨場感を出す
・披露宴の開始から終了までのリハーサルが出来るように曲を流したり、
 照明の照度変更ができるようにする

お客様からの声(株式会社出雲記念館 伊藤文啓様)

今回VRコンテンツを制作している企業さんと打ち合わせをしておりましたが、別途 ふくい産業支援センターさんとの打ち合わせの中で福井にも事務所を構えたテックファームさんをご紹介いただきました。
私としても出来れば福井に拠点があり、コミュニケーションを取りやすい企業さんと取り組むことがメリットになると思い、ご相談させていただきました。
補助金の申請でもテックファームさんにご協力いただいたことで無事採択されました。

システム構築する上でも、VRコンテンツに不慣れな私やスタッフの要望に対してテックファームさんのこれまでの実績を活かしたご提案やご説明があったので選んでよかったと思っています。
今後もバージョンアップ対応が続くため、運営に関わるサポート継続、サービス展開の際の設計はご相談させていただきたいです。

まずはお気軽にご相談ください

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問題やモヤモヤの原因を見つけ出し、解決方法のご提示と、解決手段をご提供いたします。