コクヨ株式会社様 「真」のロケーションフリーを実現する働き方を共同研究

5G環境を活用し、ロボットや3Dモデルで遠隔コミュニケーションをスムーズに

テックファームは、コクヨ様と高速通信規格「5G」の特性を活用した次世代のオフィスワークに関する共同研究を開始しました。ロボットや3Dモデルによって遠隔コミュニケーションを円滑にするソリューションなどを、実用化も視野に入れて研究・開発予定です。

本研究では、コクヨ様のオープンラボ:「THE CAMPUS (ザ・キャンパス)」に整備された5G環境を活用し研究を行っています。

最新事例はこちら:「コクヨ株式会社様/表情×音声のAI分析で働く人の健康を考えたオフィスの共同研究」

共同研究の目的とコンセプト

コロナ禍で、感染拡大を防止するために多くの企業でもリモートワークを中心に新しい働き方が導入されました。そして、オフィスとは離れた場所で仕事をする「ロケーションフリー」な働き方が一般的になりつつあります。


テックファームではそんなロケーションフリーな働き方を、さらに進化させ、働く人々が場所や移動時間にとらわれず、質の高いコミュニケーションとクリエイティビティを発揮できる、「真」のロケーションフリーな働き方を実現し、多様化する働き方に柔軟に対応できる社会を築いていくために、コクヨ様との実用化を視野に入れた共同研究を行っています。

研究内容

着席時間や表情などのフィードバックで、幸福度やストレス度を可視化    セルフマネジメントにつなげる

■研究の背景と課題感■

コロナ禍のさまざまな環境の変化により、人々の働き方も多様化しています。この環境の変化により、これまでに感じたことのないコミュニケーションのストレスにより心身ともに負荷がかかっている場合もあります。


従業員の心身の状態は企業の生産性にも直結するものです。従業員は体調の変化をデイリーで管理することで、健康を維持・促進するための行動を行い自己管理を行うこと、企業側は従業員のストレス度を可視化することで早めの対策を行い従業員の幸福度を保つことが重要です。


■テックファームのソリューション■

各デスクに、小型コンピューター「ラズベリーパイ」(ラズパイ)とカメラを設置します。そこで顔認識によって在席状況を把握し、利用者へ長時間着席のアラートや表情などのフィードバックを行います。利用者にとってはセルフマネジメントやストレスのかかりやすいワークスタイルに対する気づきに繋がり、企業にとっては従業員の幸福度やストレス度の参考情報になりえます。各デスクにデバイスを設置するため、座席数が増えるほど 5Gの“多数同時接続”という特性を活用できます。

まるで“隣にいるかのような”遠隔コミュニケーションを実現

■研究の背景と課題■

働く場所や移動時間に捉われない働き方を目指す上で、離れた場所で働く人たちの状況の可視化や、リアリティのあるコミュニケーションの必要性が高まってきています。


しかし、オンライン上でのコミュケーションは、オフライン環境でのコミュニケーションでは当たり前のように捉えられていた相手の空気感の察することが難しいのが現状です。相手の作業状況や表情の可視化を行うことができれば、現状のデジタルコミュニケーションよりリアリティを持たせることが可能となり、よりリアルに近いコミュニケーションを取ることが可能となるため、その方法を模索しています。


■テックファームのソリューション■

話しかけたい相手の位置をアプリで確認し、自走式ロボットが席の近くへ自動で移動します。アプリに表示される映像で相手の状況を見た上で、声をかけるかどうかを判断することができます。話しかける際はロボットが相手の隣へ移動するので、お互いに顔を見ながらコミュニケーションをとることも可能です。5G通信の“低遅延”という特性を生かすことで、よりスムーズな会話が実現できます。


また、事前に個人データを登録して顔認証を行えば、誰がどこにいるかをマップ上に可視化することや、オフィスの新型コロナウイルス対策として注目されているホテリング(事前に座席を予約して利用する方式のこと)も可能となります。

将来的には遠隔かつ複数人で試作品を同時確認が可能に

■研究の背景と課題■

試作品などを確認する際、これまでは直接、該当品を確認するために保管されている場所に確認をしに行ったり、物理的に運搬する必要がありました。しかし、その方法は大きな移動時間やコストがかかっていました。


将来的に3Dモデルを活用し、バーチャルな世界で確認することができれば、これらの輸送コストが抑えられるだけではなく、オンライン上でロケーションに捉われずどこからで気軽に該当品の確認できるようになります。


■テックファームのソリューション■

現在の研究では、コクヨ製家具の3Dモデルを、MR(複合現実)デバイス「Magic Leap」で体験することができます。将来的には5G通信の活用により、これまでは直接現地で見なければならなかった試作品などが、遠隔かつ複数人で同時に確認可能となる将来を見据え研究を行っています。


本研究では、3Dモデルの生成にテックファームのグループ会社である株式会社ギャラクシーズが開発した3Dオブジェクトを簡易に生成できる仕組みと配信するプラットフォームを使用しています。

ギャラクシーズ社が開発中の「VR Classroom」

高精度な3Dアバターで「リアルに近いバーチャルオフィス」を実現

■研究の背景と課題感■

ロケーションフリーの働き方において、これまでオフラインで行っていたプレゼンテーション、会議、レビューチェックや作業指示などの共同作業を行う必要がオンラインで実施する必要性が出てきています。


しかしながら、オンラインはオフラインに比べ、リアリティに欠けることにより、内容の正確な理解や把握が難しい傾向にあります。


■テックファームのソリューション■

高精度な人間3D モデルをバーチャル空間で動かすギャラクシーズ社の技術を応用して、バーチャル世界観を構築します。


これにより、オンラインで行っていた会議やプレゼンテーションなどのリアリティが向上し、仮想空間の中で、より現実に近いリアルな体験が可能となります。ロケーションフリーな働き方においても、場所に捉われずリアルに近い質の高いコミュニケーションを取ることが期待できます。


このソリューションにおいては5Gの活用で、大容量の3Dデータをロードする時間の短縮が見込まれ、操作におけるストレス軽減が期待できます。

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