グランデータ様 システム要求定義に向けた現状業務分析を実施

業務内容の整理と全体業務の見える化

グランデータ様は、日本全国のご家庭向けに、都市ガスの供給をはじめ、低圧電力を使っている契約者向けに電気の販売等を行っています。

今後は、通信サービスや修理保険サービスなど、家庭向けのオプションサービスの拡充も予定されており、更なるビジネス展開を見据えて、全体的な業務システム群の刷新と業務内容の整理をするプロジェクトを発足させました。

このプロジェクトの中で、テックファームは金銭を扱う業務システムの現状業務分析、課題抽出・精査、システム化計画/要求定義の提案をさせていただきました。本事例では、まず最初に行った現状業務分析についてご紹介します。

要求定義と要件定義の違い

要求定義とは、要件定義の前に定めるもので、システム開発の目的やニーズを定義することを指します。現状の業務課題を整理した上で、システムに何を求めるのか?というニーズを具体的に示すもので、本当に必要なシステムを開発するためにも要求定義は重要な役割を担います。

要件定義とは、システム構築の仕様を定義することです。システム開発の目的・ニーズ・要求を元に、機能要件・非機能要件などを整理し、システムにどのように反映させるのかを決めるものです。

お客様の要望と提案

当初、グランデータ様は、契約件数が増える中、既存のシステムを利用し、事業拡大をしていくことで作業がまわらなくなることを懸念されていました。その中でテックファームへ金銭を扱う業務システム開発の依頼をいただきました。

しかし、お客様にヒアリングし、現状の業務が整理できていないためシステム化要求が定まっていない状況にあるとわかり、以下のご要望をいただきました。

  1. 業務システムを検討する上で頼れる人がほしい
  2. 一部の業務内容を把握できていないため、業務フローを改めて整理し、見直したい
  3. 業務システム開発の要求をまとめ、開発の見積ができる状態にしたい

また、グランデータ様は、金銭を扱う業務システムに関して、イレギュラーパターンも含めて整理し、不整合や属人化を排除した熟慮された業務フローを定義することが重要だと考えていらっしゃいました。

テックファームはご要望を受け、システム開発前に、現状業務を正確に把握すること、業務分析をもとに課題を抽出し改善ポイントを見定めること、その上でシステム化計画・要求定義を実施することを提案いたしました。

テックファームのソリューション「現状業務分析」

まずは現状業務を正確に把握するための現状業務分析を実施しました。具体的には、対象となる料金計算、請求・入金、財務管理業務を中心に前後の業務内容や業務フローを含め、業務実態のヒアリングを行いました。

上記のアウトプットとして、ヒアリング結果をもとに業務の流れを記した業務シーケンス図、シーケンス図上に登場するステークホルダーの一覧、各業務の頻度や作業にかかる時間を記した各業務詳細をまとめ、見える化しました。

左:業務シーケンス図   右:ステークホルダー一覧

現状業務分析で得られた効果

現状業務分析を行ったことにより、グランデータ様に以下の2点の効果を実感していただけました。
  1. 各担当に分散した暗黙知や業務実態について全体の流れとして可視化できた
  2. 今後の事業計画と照らし合わせて、検討が必要となる要素を洗い出すことができた

今回行った現状業務分析の結果を踏まえ、グランデータ様は方針の見直しをされ、システム開発に向け邁進中です。

テックファームの業務分析・改善支援サービス

テックファームでは、単なるシステム開発だけではなく、要求定義の策定支援からシステム開発までをワンストップで支援いたします。

システム開発を行う前に、現場に無理なく使われるシステムとなるかを検討することは、とても重要です。今回のケースのように現状業務の分析をはじめ、現地調査、As-Is分析などのプロセスを踏み、要求定義の策定を行うことで、システム化の方針が明確化されます。

また、システム開発の知識が豊富なコンサルタントがスクラッチ開発やパッケージ導入など幅広い選択肢を提案し、お客様に最適なシステム開発支援を行います。

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問題やモヤモヤの原因を見つけ出し、解決方法のご提示と、解決手段をご提供いたします。