デザインシンキング

共感、発想、試行錯誤ができる環境を日本の開発現場に

日本では「業務効率化(マネジメント思考)」という考え方が根強くあります。

「いかにコストを下げ、生産力を上げるか」という考え方ですが、この思考では「何も考えず最初に決めた作業を終えること」が目的になりがちです。その結果として、本質的なビジネスの背景やサービスの価値、利用者のことが見落とされてしまい、利用者にも提供者にも掴みどころのないITサービスが生まれるケースが多く見られるようになりました。

こうした問題を解決し、利用者に必要とされ、ビジネスとして成り立つサービスを生み出すために「デザインシンキング」が重要視されています。

デザインシンキングとは、「利用者はどう使うのか?なぜ必要なのか?を試作によって確認しよう」といった「デザイナーのような発想で考える」という姿勢です。

シリコンバレーをはじめとする世界の先進的な事業開発現場で、デザインシンキングは、もはやトレンド以前の必要最低限のマナーとなっています。

デザインシンキングでは「共感」「発想」「試行錯誤」といった考えのもと、「組み立てる」ではなく「生み出す」という姿勢で仕事に取り組みます。

お客さまとテックファームのスタッフがデザインシンキングによって目線を合わせることで、お客さまは作り手への共感を、開発者はサービス提供への共感を、そして、プロジェクトメンバー全員が利用者への共感を持ち、全員が“自分ごと”としてプロジェクトに取り組む環境が生まれます。

これは「指示をしないと何も動かない人」ではなく「本質と目的を理解して自発的に行動する人」が活動できる環境を生み出すということです。

SIの問題を解決し、本質的な価値を持ったサービス開発を実現

デザインシンキングは、一歩間違えれば「勝手に解釈して、勝手に行動する」ということだと思われがちです。

当然のことながら、信頼関係がなければ「みずから発想して行動する人」には不安で仕事は任せられません。しかし、言われないと何もせず、口を開けて待っているだけの人にお金を払うというのも納得できないでしょう。

ITシステムやITサービスの開発現場で多くみられるこういったジレンマを、テックファームはデザインシンキングによって解決します。

デザインシンキングのポイント

  • 登場人物全員の共感
  • 既成概念に縛られない柔軟な発想
  • 試行錯誤による改善

机上のひらめきや表面的な状況に固執せず、常に「なぜ」を掘り下げることにより、お客さまのビジネスとサービス利用者にとって本当に必要なものを精度高く生み出します。

技術ドリブン、アイデアドリブンの限界を超える

「こんな技術を使ったサービスを作りたい」という技術ドリブン、「こんなアイデアを形にしたい」というアイデアドリブンについて、ご相談いただくことも少なくありません。

これに対してテックファームでは、「なぜその技術やアイデアの採用に至ったのか?」という点を深く掘り下げます。

この点を十分に理解せずにプロジェクトを進めてしまうと、結果として要件定義や微妙な表現などがお客さまの意図とズレてしまい、いつまで経っても内容が決まらないという事故が起きます。

また、お客さまの社内でも「どうして採用したのか説明できない」という事態が発生し、誰も納得できない内容になってしまうケースも少なくありません。

このような問題を避けるには、お客さま自身の「直感」を可視化して、プロジェクトメンバー全員が理解・納得した状態にすることが重要。全員が本質的な価値を理解することではじめて、技術やアイデアが正しく活用できるようになるのです。

多様なデザイン環境の活用

テックファームでは、さまざまなデザイン環境を活用することで下記のような取り組みを提供しています。

  • デザインシンキング(本質への共感、柔軟な発想、無駄のない試行錯誤)
  • サービスデザイン(正しい問題と解決策の抽出、ビジネスモデルの要求を可視化)
  • UIデザイン(直感的な表現と機能設計による価値の伝達)
  • ITシステムデザイン(実装方法、開発環境、システム要件の定義)
  • 運用デザイン(成長し続けるサービスのための運用・改善などの非機能要件定義)

こうした各種デザインを、米スタンフォード大学や国内外のさまざまな先進的企業と情報連携し、ITサービスの開発に活かしています。

まずはお気軽にご相談ください

新規ITサービスの立ち上げや、既存ITサービスの改善でモヤモヤしていることがあればお気軽にご相談ください。

問題やモヤモヤの原因を見つけ出し、解決方法のご提示と、解決手段をご提供いたします。