2012年の8月中頃、さらなる事業拡大を見据えて新たな施策を進めようと、社内各部署の業務改善などの見直しをしていました。そもそも当社は少数精鋭をポリシーとしており、部署ごとに上長がいて部下が数名という構成ではなく、業務担当者と外部ベンダーが連携して業務を遂行しています。そのため、システムを見直そうとした時、客観的な視点で課題を抽出し本質的な改善を進めるには、既存ベンダーと当社担当者からの情報だけでは、判断の材料が少ないと感じていました。現場での実務に没頭していると、いま目の前にある課題解決への手立てに情報が偏りがちになります。しかし実際は、その先の成長を捉えた情報を持って判断したい。当社の成長プロセスを理解した第三者視点からの情報が欲しいと思い、新しいベンダーの知見を得ることに舵を切りました。

テックファーム選定の理由は、当社の中長期的な成長フェーズに合わせ、段階的な見直しと、それに伴う布陣についての提案をしていただけたことです。当社の事情を察知せず、抜本的なシステムの入れ替えのような提案が多い中、スケジュールや価格面でも当社の要望を汲み取った柔軟な対応で臨んでくれるというものでした。

リニューアルの最初のステップであるインフラリプレイスが済んだ現在は、当社に1名常駐していただき、既存システムの開発経緯のヒアリング、結果報告、そして担当者と二人三脚で現行システムの修正を行ってもらっています。

今後も当社の成長プロセスに合わせたインフラの増築など、「一歩先を見据えた、攻めのシステム開発」の提案をいただければと思っています。

新たに外部ベンダーを決定するプレゼンテーションの際、提案内容からも一番熱意が伝わってきたのがテックファームでした。最初に着手をお願いしたインフラリプレイス後、障害は1度も起こっていません。システム構成もシンプルになり、かつドキュメント化にも着手してもらえたので、属人化していた運用業務も改善されました。万一、障害が起きたとしても、私以外でも対応できるようになり、安心して客先への外出などができるようになりました。

プロジェクト管理の経験豊富なテックファームの常駐者と一緒に業務を進めることで、自身のプロジェクトマネージャーとしての力量にも変化が現れていると感じています。最近では、忌憚のない意見も言い合いながら、会社の成長シナリオに合わせたシステムの在り方やセキュリティについても議論しています。この機会を十二分に活かし、経営が求める先手先手の提案ができるシステムのプロへと歩みを進めたいと思っています。