サーバ仮想化集約プロジェクト

社内に160台存在していた開発用サーバを、仮想化集約することで約30台に削減しました。これにより、サーバ設置に掛かる電気代やスペースなどの維持コストや、今後のサーバの新規導入コストの削減、現在利用中のサーバ機器を再利用することによる今後の機器購入コストの削減などを実現しました。

また二種類のサーバ仮想化ソフトウェアを併用し、仮想化対象サーバの用途に応じて使い分けることで、集約先サーバのリソースも有効活用しました。

事例内容

お客様 某IT系企業様 (中規模SI事業)
プロジェクト期間 2009年2月~3月

お客様の課題

同社の社内には、開発プロジェクト用のサーバや個人用のサーバが数多く設置されており、今後もさらにサーバの台数が増えることが予想されていました。そのため、新規にサーバを購入するためのコストをいかに削減するかが課題となっていました。また、サーバを維持管理していくには多大なコストがかかる上、社内に点在しているサーバの管理の煩雑さや、増え続けるサーバの設置スペースの確保も課題となっていました。

そのため同社では、サーバの新規導入や維持管理の全体的なコスト削減に向けた取り組みに着手することになりました。コスト削減を目標に掲げるにあたり、まず新規のハードウェア購入費を抑制することが重要でしたが、開発プロジェクトの増加に伴い必然的にサーバ数も増えるため、新規導入費用を抑制させることは困難でした。

テックファームのソリューション

そこでテックファームでは、サーバの導入にかかる費用の削減という要望を考慮して、仮想サーバ環境の構築を提案しました。また仮想環境構築にあたり、まず既存サーバの把握と調査を行い、サーバ機器や仮想化ソフトウェアの選定を行いました。

調査の結果、既存サーバは使用しているOSやミドルウェアによって様々なパターンがあることがわかりましたが、大きく二つのパターンに分けることができたため、構築にVMwareとopenVZという2つの仮想化ソフトウェアを使用しました。パターンによって使い分けることでより効率的な環境の構築を実現しました。またソフトウェアにオープンソースを採用したことで、同時に初期導入費用の削減も実現しました。
このように、構築・運用といったフェーズだけでなく、提案や分析・調査といった上流工程からサービスを提供できるのがテックファームのソリューションです。また機器や製品の選定においても特定の技術やベンダーに依存することなく、調査結果に応じて最適な選択肢を選ぶことができるのもテックファームの強みです。

VMware ConverterによるP2V

開発プロジェクトでは、開発環境用サーバを構築後、本番環境用のサーバに同じ環境を構築したいという機会が頻繁に存在します。今回使用したVMware Converterは、物理サーバから仮想サーバへの移行を容易に行えるため、開発用に構築した環境をそのまま本番環境に移行するといった用途に最適です。
今回は、プラットフォームに依存する環境の移行にVMware Converterを使用することで、あらゆる要望に柔軟に対応しながら、迅速且つスムーズな移行を実現しました。

VMware ConverterによるP2V

openVZによる集約化

openVZは、OSレベルで仮想化を行うため、処理性能が高い、リソース変更が容易などの長所があります。また、新たな仮想環境の構築も非常に容易であるため、集約度が高く、多数のサーバを仮想化するのに向いています。
そのため今回openVZを使用し、大量のサーバを効率的に仮想化集約することに成功しました。

openVZによる集約化

プロジェクトの成果

今回の仮想環境構築により、新規にサーバを導入する場合でのハードウェアを新たに購入する機会の減少、サーバのセットアップ時間の短縮など、課題であったコスト削減を実現することができました。
また稼働中のサーバについても、物理サーバ台数を大幅に減少することで維持管理コストを削減し、サーバ設置スペースを確保しました。
今後の運用面においても、サーバのハードウェア構成変更の柔軟性の向上、各サーバを集約先のサーバで一括管理することによる管理性の向上など、コスト削減だけでなく運用効率の改善にも成功しました。今回は不要なサーバの見直しも併せて行ったため、その際撤去したサーバを含めて160台あったサーバを約30台に減少することができました。今後は新規導入のサーバを仮想環境で構築することにより、さらに全サーバ数における仮想化集約率は増加するものと見込んでいます。

サーバ仮想化の効果

  • 新規サーバ台数抑制によるハードウェア購入費削減
  • 新規サーバ利用開始までの期間短縮
  • 物理サーバ台数減少による運用コスト削減
  • 物理サーバ台数減少による省スペース化の実現
  • サーバ集約化による管理性の向上
  • サーバ構成変更の柔軟性の向上

お客様の声

コストを削減できても、これまでの環境が維持されていなければ意味はありません。難しい要望ではありましたが、「特性に応じた仮想化の手段を用いる」というテックファーム様からのご提案があり、問題なく業務を継続する事ができました。運用管理やライセンスなど、様々な観点から提案していただいた事も非常に助かりました。

開発事業部長 E氏 (プロジェクトオーナー)

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